今回の部品を分解能的に見ると。
・ステッピングモーターNEMA23:1回転200ステップ、1ステップ1.8度
・モータードライバDRV8825:マイクロステップ駆動1、1/2、1/4、1/8、1/16、1/32選択可
・ボールネジ:1回転5mm
マックスの分解能は、DRV8825のマイクロステップ設定を1/32に設定した場合、
ステッピングモーター1回転:200×32=6400ステップ
つまり6400ステップでボールネジ上を5mm移動することになる。
そうすると1ステップで、5/6400=0.00078125mm進むことになり、これが一番細かい解像度となる。理論上1/1000ミリ以下。
1280step/mm
ただ、単純に分解能をマックスまであげればいいというわけでもないみたい。その分トルクが下がるらしい。Shapeokoではマイクロステップは1/8がいいと言っている。
仮に1/8なら、
ステッピングモーター1回転:200×8=1600ステップ
1600ステップで5mm進む
5/1600=0.003125mm
なので、これでも1/100ミリ以下の精度。
320step/mm。
これらの数値はパソコン上でつかうGcode Senderソフトに初期設定として入力する必要がある。
Gcode Sender自体が、1/16までしか対応してないものもあったはず。実際に1/16と1/8を比較して、1/8でも充分きれいに削れるなら1/8でいいと思う。1/8だとしても、解像度的には8128dpiもある計算になる。Shapeokoだと40step/mmくらいらしい。1016dpi。たしかにこのくらいでも大丈夫そう。そうすると、マイクロステップを1/2にしてもいいのかも。ただ、その分振動が大きくなるし、音もうるさくなるかも。ステッピングモーター独特のパルス音がどのくらいうるさいかも気になる。
いずれにしても、ステッピングモータードライバDRV8825上にジャンパーピンを差し込むことで、マイクロステップ数1〜1/32までを簡単に変えられる。あとはGcode Senderの初期設定値をそれに変えるだけ。
もうひとつパラメータがあるとすれば、5000〜6000円のスピードコントローラーを買い足して、それを介してトリマーのスピード調節するという感じ。切削する材料にちょうどいいスピードを試し切りしてみて、それから本格的な作業をすればいいと思う。
Mac+Arduino:自作CNCマシンの記録。作業エリア940x740mm、NEMA23ステッピングモーター4個、ボールスクリュー+リニアスライド、スピンドル(350W)、レーザー(5.5W)、制作費10万円
grbl1.1+Arduino CNCシールドV3.5+bCNCを使用中。
BluetoothモジュールおよびbCNCのPendant機能でスマホからもワイヤレス操作可能。
その他、電子工作・プログラミング、機械学習などもやっています。
MacとUbuntuを使用。
CNCマシン全般について: ・国内レーザー加工機と中国製レーザー加工機の比較 ・中国製レーザーダイオードについて ・CNCミリングマシンとCNCルーターマシンいろいろ その他: | 利用例や付加機能など: CNCルーター関係: |
はじめまして!沢山の記事があり流石だと思い見させていただきました。
返信削除ちょっと気になったもので横から失礼します。
>仮に1/8なら、
>ステッピングモーター1回転:200×4=800ステップ
>800ステップで5mm進む
こちらは 200x8 = 1600 ステップで 5/1600 = 0.003125 mm ではないでしょうか?
1/8のところを1/4に書き間違えて計算してますねw
返信削除ありがとうございました(訂正しておきました)。