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2017年4月26日水曜日

ESP8266:音声認識Wifiスイッチ:フィードバックで現状表示

前回までは、ブラウザを通してサーバに接続し直すたびに、プログラム自体が初期化されてすべてのスイッチがオフになってしまいましたが、今回の改良で、各ESP8266内部にもスイッチのON/OFF状況を記憶させておく変数を用意したので、現在どのスイッチがON/OFFになっているかが分かるようになりました。これで当初考えていた仕組みがほぼ完成という感じです。

これは、サーバに接続し直したときの制御画面です。一度ブラウザを閉じてしまっても、再接続と同時にフィードバック用のURLへリクエストをだし、そのレスポンスとして現在のON/OFF状態のデータを受け取る仕組みになっています。レスポンスがない場合は、一番下の「トイレ:[非接続]」というような表示になり(トイレ用のESP8266はまだ設置していないため)、それぞれのESP8266が稼働中かどうかもわかります。

それにしても今回のこの単純な仕組みを実現したいがために、Node.js、EJS、Express、Node-RED、PythonのFlaskなども試してみましたが、結局使う必要はなかったという。
しかし、ひとつ気になったのは、以前試したBlynkの応用的な使い方であるBlynk HTTP RESTful APIです。

こちらは、いわゆるスマホで操作するBlynkとは違って、パソコンのブラウザからも制御できるという仕組み。Blynkで発行したTokenを使ってBlynkサーバにリクエストすれば、接続してあるESP8266などをリアルタイムで制御できます。当然、今回のように各端子のON/OFF状況も調べることができます。おそらく登録したプロジェクト(ESP8266などのデバイス一個分)ごとにTokenが発行されるので、ESP8266を3つ使うならば3プロジェクト登録して3つのTokenを使い回せば、それぞれの制御が可能になりそうです。この機能を使えば、従来通りにスマホのBlynkアプリから操作してもいいし、パソコンのブラウザからも操作できるというわけです。
しかしながら、これはBlynkのサービスというよりも、Apiaryというモックサーバを使ってWeb開発などをするサービスでした。最近この手のクラウドコンピューティングのようなサービスが増えてきて、どう使えばいいかまだわからないのですが、ネットで調べる限りでは便利そうでした。そのうち必要があれば使ってみたいと思います。

ということで、話はもどって、

当然ながら、すべてのESP8266が接続されていない場合はこの↑ように[非接続]ばかりになります。ハードのほうがまだ出来上がっていないため、現状ではこんな感じ。

例えば、蛍光灯をONにする場合は、http://192.168.3.12/fluo_onへリクエストを出し、読み込み完了とステータス200が確認できたあとに画面表示内容(ボタンの色など)をアップデートします。この場合はレスポンスとして受け取るデータはなしです。他のボタンや音声認識による操作も同様です。
これとは別に各スイッチのON/OFF状況を知るためには、http://192.168.3.12/fluo_on_checkという別のURLへリクエストを送り、レスポンスとして変数を受け取り画面表示内容に反映させています。

接続時のプログラムの流れ:
・ブラウザでメインサーバへアクセスする
・ブラウザから各ESP8266のフィードバック用URLへリクエストをおくる
・各ESP8266との接続確認をとる
・接続確認とれた場合、レスポンスとしてON/OFF状況の変数を受け取る
・接続確認とれない場合、非接続の変数値に置き換える
・ON/OFF/非接続の状況の変数をブラウザ側のJavaScriptの変数へ入れ直す
・変数に応じて画面表示内容をアップデートする

音声認識による制御プログラムの流れ:
・音声認識を開始する
・音声入力する
・音声入力をテキスト変換する
・変換された入力テキストを正規表現でマッチングさせる
・マッチングの内容に応じて各スイッチのON/OFF制御
・対応するESP8266のON/OFF制御用URLへリクエストを送る
・読み込み完了とステータス200を確認できれば画面表示内容をアップデート
・ESP8266側で端子をON/OFFする
・読み込み完了とステータス200を確認できない場合は、「接続できません」と表示する

ボタン操作による制御プログラムの流れ:
・ON/OFFのボタンを押す
・対応するESP8266のON/OFF制御用URLへリクエストを送る
・読み込み完了とステータス200を確認できれば画面表示内容をアップデート
・ESP8266側で端子をON/OFFする
・非接続中のボタンを押しても反応せず「操作できません」と表示

結局のところ、スイッチのON/OFFの仕組みよりも、ON/OFF状態を画面に反映させるためのプログラムにかなり時間がかかってしまいました。
今回の場合はJavaScriptで非同期通信を行っているため、コマンドを発したタイミングとその処理が終了するタイミングがずれるので、値がnullになってしまったりと、エラーのでる原因を見つけるのに結構手間がかかりました。ようやく非同期通信の仕組みがわかってきたという感じです。

以下がHTML、CSS、JavaScriptのプログラム:

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="utf-8">
    <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
    <title>Web Speech API</title>
</head>
<body id="bg">
    <div class="title" id="status">[音声認識開始]</div>
    <div class="api"><p id="api">COM: 音声入力して下さい</p></div>
    <div class="you"><p id="you">YOU: (認識された音声)</p></div>
    <div class="btn" id="fluo_on" onclick="buttonClick(0)">蛍光灯: ON</div>
    <div class="btn" id="fluo_off" onclick="buttonClick(1)">蛍光灯: OFF</div>
    <div class="btn" id="bed_on" onclick="buttonClick(2)">寝室: ON</div>
    <div class="btn" id="bed_off" onclick="buttonClick(3)">寝室: OFF</div>
    <div class="btn" id="air_on" onclick="buttonClick(4)">エアコン: ON</div>
    <div class="btn" id="air_off" onclick="buttonClick(5)">エアコン: OFF</div>
    <div class="btn" id="wc_on" onclick="buttonClick(6)">トイレ: ON</div>
    <div class="btn" id="wc_off" onclick="buttonClick(7)">トイレ: OFF</div>

<style type="text/css">
    body{
        text-align:center;
        font-family: 'Helvetica',sans-serif;
        color:#fff;
        margin:0px;
        padding:0px;
        background-color:#fff;
    }
    .title{
        width:100%;
        background-color:#fa8;
        margin:0px;
        padding:2% 0% 2% 0;
    }
    .api{
        text-align: left;
        width:96%;
        background-color:#e75;
        padding:2%;
        margin:1% 0 0 0;
    }
    .you{
        text-align: left;
        width:96%;
        background-color:#d66;
        padding:2%;
        margin:1% 0 0 0;
    }
    .btn{
        float:left;
        background-color:#aaa;
        padding:3% 0px;
        margin:1% 1% 0 1%;
        width:48%;
    }
    .btn:hover{
        opacity: 0.8;
        cursor: pointer;
    }

</style>

<script type="text/javascript">
    var flag_speech = 0;
    var youAns=[/^(?!.*(オフ|ない)).*(?=蛍光灯).*(?=(オン|on|音|つけ|付け)).*$/,
                /^(?!.*(オン|ない)).*(?=蛍光灯).*(?=(オフ|off|切|消)).*$/,
                /^(?!.*(オフ|ない)).*(?=寝室).*(?=(オン|on|音|つけ|付け)).*$/,
                /^(?!.*(オン|ない)).*(?=寝室).*(?=(オフ|off|切|消)).*$/,
                /^(?!.*(オフ|ない)).*(?=エアコン).*(?=(オン|on|音|つけ|付け)).*$/,
                /^(?!.*(オン|ない)).*(?=エアコン).*(?=(オフ|off|切|消)).*$/,
                /^(?!.*(オフ|ない)).*(?=トイレ).*(?=(オン|on|音|つけ|付け)).*$/,
                /^(?!.*(オン|ない)).*(?=トイレ).*(?=(オフ|off|切|消)).*$/];

    var apiAns=["蛍光灯をオンにしました",
                "蛍光灯をオフにしました",
                "寝室をオンにしました",
                "寝室をオフにしました",
                "エアコンをオンにしました",
                "エアコンをオフにしました",
                "トイレをオンにしました",
                "トイレをオフにしました"];

    var button_tx=["蛍光灯: ",
                   "蛍光灯: ",
                   "寝室: ",
                   "寝室: ",
                   "エアコン: ",
                   "エアコン: ",
                   "トイレ: ",
                   "トイレ: "];

    var html_id=["fluo_on",
                 "fluo_off",
                 "bed_on",
                 "bed_off",
                 "air_on",
                 "air_off",
                 "wc_on",
                 "wc_off"];

    var ip_address=["http://192.168.3.12/",
                    "http://192.168.3.12/",
                    "http://192.168.3.13/",
                    "http://192.168.3.13/",
                    "http://192.168.3.13/",
                    "http://192.168.3.13/",
                    "http://192.168.3.14/",
                    "http://192.168.3.14/"];

    var url_param = [0,0,0,0];

    var api_tx="COM: 音声入力して下さい";
    var you_tx="YOU: 認識された音声";

    //画面ボタンクリック処理
    function buttonClick(button_id){
        var param_id = parseInt(button_id / 2);
        if(url_param[param_id] >= 0){
            url_param[param_id]=1-(button_id % 2);
            you_tx = "YOU: ボタンで" + apiAns[button_id];
            request(html_id[button_id],button_id);
        }else{
            api_tx = "COM: 非接続中のため操作できません";
            you_tx = "YOU: ボタンで" + apiAns[button_id] + "が、操作不可能です"
            document.getElementById("bg").style.backgroundColor = '#ebf';
            updateHtml();
        };
    };

    //チェックした各種パラメータをセット
    function setParam(){
        for(var i = 0; i < url_param.length; i++){
            checkParam(ip_address[i*2]+html_id[i*2]+"_check",i);
        };
    };

    //非同期リクエストでパラメータを取得
    function checkParam(url,index){
        var xhr = new XMLHttpRequest();
        xhr.onreadystatechange = function(){
            if(xhr.readyState === 4 && xhr.status === 200){
                url_param[index] = parseInt(xhr.response);
                updateHtml();
            }else{
                url_param[index] = -1;
                updateHtml();
            };
        };
        xhr.open("GET", url, true);
        xhr.send();
    };

    //ボタン操作や音声認識による制御をリクエスト
    function request(url, index){
        var req_url = ip_address[index] + url;
        if(url_param[parseInt(index/2)] >= 0){
            var xhr = new XMLHttpRequest();
            xhr.onreadystatechange = function(){
                if(xhr.readyState === 4 && xhr.status === 200){
                    api_tx = "COM: " + apiAns[index];
                    updateHtml();
                    document.getElementById("bg").style.backgroundColor = '#fff';
                }else{
                    api_tx = "COM: 接続できません";
                    updateHtml();
                    document.getElementById("bg").style.backgroundColor = '#eef';
                };
            };
            xhr.open("GET", req_url, true);
            xhr.send();
        }else{
            api_tx = "COM: 現在、接続していませんよ";
            updateHtml();
            document.getElementById("bg").style.backgroundColor = '#ebf';
        };
    };

    //HTML画面表示アップデート
    function updateHtml(){
        for(var i=0;i<url_param.length;i++){
            if(url_param[i] == 1 ){
                document.getElementById(html_id[i*2]).innerHTML=button_tx[i*2]+"ON";
                document.getElementById(html_id[i*2+1]).innerHTML=button_tx[i*2+1]+"OFF";
                document.getElementById(html_id[i*2]).style.backgroundColor = '#c2b';
                document.getElementById(html_id[i*2+1]).style.backgroundColor = '#999';
            }else if(url_param[i] == 0){
                document.getElementById(html_id[i*2]).innerHTML=button_tx[i*2]+"ON";
                document.getElementById(html_id[i*2+1]).innerHTML=button_tx[i*2+1]+"OFF";
                document.getElementById(html_id[i*2]).style.backgroundColor = '#999';
                document.getElementById(html_id[i*2+1]).style.backgroundColor = '#c2b';
            }else{
                document.getElementById(html_id[i*2]).innerHTML=button_tx[i*2]+"[非接続]";
                document.getElementById(html_id[i*2+1]).innerHTML=button_tx[i*2+1]+"[非接続]";
                document.getElementById(html_id[i*2]).style.backgroundColor = '#ccc';
                document.getElementById(html_id[i*2+1]).style.backgroundColor = '#ccc';
            };
        };
        document.getElementById("api").innerHTML=api_tx;
        document.getElementById("you").innerHTML=you_tx;
    };

    //ここから音声認識処理
    function vr_function() {
        window.SpeechRecognition = window.SpeechRecognition || webkitSpeechRecognition;
        var rec = new webkitSpeechRecognition();
        rec.lang = 'ja-JP';
        rec.interimResults = false;
        rec.continuous = true;

        rec.onstart = function() {
            document.getElementById('status').innerHTML = "[ 認識中 ]";
        };

        rec.onerror = function() {
            document.getElementById('status').innerHTML = "[ エラー ]";
            if(flag_speech == 0){
                vr_function();
            };
        };

        rec.onsoundend = function() {
            document.getElementById('status').innerHTML = "[ 停止中 ]";
            vr_function();
        };

        rec.onresult = function(event) {
            var results = event.results;
            for (var i = event.resultIndex; i < results.length; i++) {
                if (results[i].isFinal){
                    var youSaid = results[i][0].transcript;
                    for(var j=0;j<youAns.length;j++){
                        if(youSaid.match(youAns[j])){
                            var param_id=parseInt(j/2);
                            if(url_param[param_id] >= 0){
                                url_param[param_id]=1-(j%2);
                            };
                            you_tx = "YOU: " + youSaid;
                            request(html_id[j], j);
                            break;
                        }else{
                            document.getElementById("api").innerHTML ="COM: 音声入力をどうぞ!";
                            document.getElementById("you").innerHTML ="YOU: " + youSaid;
                            document.getElementById("bg").style.backgroundColor = '#fc9';
                        };
                    };
                    vr_function();
                }else{
                    document.getElementById('you').innerHTML = "[解析中]:" + results[i][0].transcript;
                    flag_speech = 1;
                };
            };
        };
        flag_speech = 0;
        document.getElementById('status').innerHTML = "[ 起動中 ]";
        rec.start();
    };

    window.onload = function() {
        setParam();
        vr_function();
    };
</script>

</body>
</html>


尚、Web Speech API(途切れなくする方法)は、こちらを参考にしました。
追記:
実は上記の途切れなくする方法だと、スマホChromeでは繰り返しているうちにエラーが出てフリーズしてしまうので、その後改良してエラーなしで動作するようになりました(まとめのページ中ほどに書いてあります)。

以下が、ESP8266のプログラム(複数あるうちの一つ):

#include <ESP8266WiFi.h>
#include <ESP8266WebServer.h>
#include <WiFiClient.h>

#define ledPin 2
#define relayPin 16

const char* ssid = "*****";
const char* password = "*****";
const char* reqHost = "192.168.3.13";

String webPage = "";

String fluo_param="0";

ESP8266WebServer server(80);

void setup(void){
  webPage="<html><head><meta charset='utf-8'><title>WIFI SWITCH</title></head><body>";
  webPage+="<div style='text-align:center; font-size:30px;'>";
  webPage+="<a href='/fluo_on'><button>蛍光灯: ON</button></a><br/>";
  webPage+="<a href='/fluo_off'><button>蛍光灯: OFF</button></a><br/>";
  webPage+="<a href='/bed_on'><button>寝室: ON</button></a><br/>";
  webPage+="<a href='/bed_off'><button>寝室: OFF</button></a><br/>";
  webPage+="<a href='/air_on'><button>エアコン: ON</button></a><br/>";
  webPage+="<a href='/air_off'><button>エアコン: OFF</button></a><br/>";
  webPage+="<a href='/wc_on'><button>トイレ: ON</button></a><br/>";
  webPage+="<a href='/wc_off'><button>トイレ: OFF</button></a><br/>";
  webPage+="</div></body></html>";
  
  pinMode(ledPin, OUTPUT);
  pinMode(relayPin, OUTPUT);
  
  Serial.begin(115200); 
  delay(500);
  WiFi.begin(ssid, password);
  Serial.println("");

  while (WiFi.status() != WL_CONNECTED) {
    delay(5000);
    Serial.print(".");
  }
  WiFi.config(IPAddress(192,168,3,12),IPAddress(192,168,3,1),IPAddress(255,255,255,0));

  Serial.println("");
  Serial.print("Connected to ");
  Serial.println(ssid);
  Serial.print("IP address: ");
  Serial.println(WiFi.localIP());
    
  server.on("/", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
  });
  
  server.on("/fluo_on", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    digitalWrite(ledPin, HIGH);
    fluo_param="1";
    delay(1000);
  });
  
  server.on("/fluo_off", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    digitalWrite(ledPin, LOW);
    fluo_param="0";
    delay(1000); 
  });

  server.on("/fluo_on_check", [](){
    server.send(200, "text/html", fluo_param);
    delay(1000);
  });
  
  server.on("/bed_on", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    http_request(reqHost,"/bed_on");
    delay(1000);
  });
  
  server.on("/bed_off", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    http_request(reqHost,"/bed_off");
    delay(1000); 
  });

  server.on("/air_on", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    http_request(reqHost,"/air_on");
    delay(1000);
  });
  
  server.on("/air_off", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    http_request(reqHost,"/air_off");
    delay(1000); 
  });

  server.on("/wc_on", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    http_request(reqHost,"/wc_on");
    delay(1000);
  });
  
  server.on("/wc_off", [](){
    server.send(200, "text/html", webPage);
    http_request(reqHost,"/wc_off");
    delay(1000); 
  });

  server.begin();
  Serial.println("HTTP server started"); 
}

void http_request(const char* host, String url){
  WiFiClient client;
  const int httpPort = 80;
  if (!client.connect(host, httpPort)) {
    Serial.println("connection failed");
    return;
  }
  client.print(String("GET ") + url + " HTTP/1.1\r\n" +
               "Host: " + host + "\r\n" + 
               "Connection: close\r\n\r\n");
  unsigned long timeout = millis();
  while (client.available() == 0) {
    if (millis() - timeout > 5000) {
      Serial.println("Client Timeout!");
      client.stop();
      return;
    }
  }
}

void loop(void){
  server.handleClient();
}

fluo_paramというのが、ESP8266内における蛍光灯のON/OFF状況の変数です。ONのとき"1"、OFFのとき"0"で、フィードバック用URLである/fluo_on_checkにリクエストがくると、そのレスポンスとしてfluo_paramの値("0"か"1")をブラウザへ返します。
その他は前回とほぼ同じで、仮にこのESP8266のIPアドレスにアクセスしてもボタン操作できる画面(音声認識なし)が表示されます。このESP8266から他のESP8266(他のIPアドレス)へもリクエストを送ることができるので、他のESP8266を制御することも可能です。おそらくメインサーバからそれぞれのESP8266を制御することになると思うのですが、基本的にどのESP8266からであっても接続されている全てのESP8266の制御が可能になっています。

追記:
その後、非接続のESP8266に対するボタン操作や音声入力した場合の処理や表示についても追加しておきました。こういったものは、操作するたびに矛盾する処理が見つかるのできりがありません。

関連:
音声認識Wifiスイッチ/ESP8266使用(まとめ)についてはこちら

2017年3月16日木曜日

IoTその2:ESP8266(Wifi赤外線リモコン:仮)

以前IoTについて投稿しましたが、その時にAliExpressで注文したESP8266を触ってみることにしました。届くまで数週間かかるのですが、その時間差がある分、他のことに興味が湧いていたりするので、届いてもすぐに開封しないで放置しておくことがよくあります。
Arduino関係はCNC以外にしばらくやっていなかったので、今更ESP8266なのですが、そのおかげでネットで調べるとたくさんサンプルがあるので、すぐにできそうです。

575円(送料無料)。ESP-WROOM-02、直接USB接続できるタイプのものです。この画像でもかすかに見えますが、一応技適マークがついていました。

とりあえず、これでやりたいことは、学習型赤外線リモコンにしてエアコンのオンオフをスマホやMacBookのブラウザからすること。それだけだと勿体無いので、温度センサーやリレーによるAC100V電源のオンオフ(照明器具用)。どちらかというと趣味や興味というよりも、実用的な意味でこういったデバイスが必要なので、これもまた自作しようかと。
できれば、もう一つ作って、CNCマシンの電源(AC100V)もブラウザ経由でオンオフすることで、bCNCのPendant機能やBluetoothによる制御も含め、全てワイヤレス化しようかと思っています。

以前、BroadLinkの以下のWifi赤外線リモコンも使えるかなと思いましたが、


eRemote miniに置き換えられたようで、MACアドレスの識別によって専用アプリからは操作できなくなるようです。しかし、中国版は安いのに、日本版はかなり高い(5000円くらい)。ちなみにこれはリモコンだけで温度センサーはついていないようです。
いずれにしても、このようなWifiリモコンであれば、ESP8266と赤外線LEDがあれば1000円以下ですぐにつくることができる他、温度センサーやその他の機能も追加できます。
RM mini 3やeRemote miniは、Marvel88MC200というかなり高性能なCortex M3プロセッサと88W8801というMarvel Wifiチップが使われており(ここに書いてありました)、ESP8266やArduinoで改造もしにくい感じです。GitにもPythonMQTTで操作する方法など載っていましたが、そこまでやる必要もないかと。
ということで、RM mini3は見送って、ESP8266を使って代替品をつくった方がいいという結論になりました。


赤外線リモコンパーツ:
以前にもArduinoで赤外線を使ったことがあったので、赤外線LED赤外線受信モジュールが残っていました。
昔、秋月で買ったパーツ。安い。右の黒いのが赤外線受信モジュール(数十円)。
これらのパーツとESP8266をつなげばWifiリモコンができるはず。さらに温度センサーやリレーを追加してもESP8266も含め1000円以下。


IRremoteライブラリ:
ネットを調べるとArduinoのIRremoteライブラリを使っている人が多そうだったので使って見ました。FUJITSUのエアコンなのですが、簡単に読み込むことができました。各メーカーごとのデータもこのライブラリ内に揃っているようなので、大体は認識してくれるようです。
あとは、このデータを使って実際にエアコンがオンオフできるか試して見ると、あっさり動きました。
そのまま赤外線受信モジュールで読み込ませたRAWデータを再生させる方法もあったので、これで複数のボタンを覚えさせれば、どんなリモコンであっても簡単に操作できそうです。
しかし、よく調べて見ると、赤外線LEDを取り付けるピンの指定があるようです。要はAVRのタイマーに対応したピンでなければならないようです。基本的にはPWMピンの3番ピンや9番ピンを使えという感じです。
通常のデジタル出力のピン(例えば8番ピンなど)でdelayMicroseconds()でパルス生成してもできるのかもしれませんが、もしかすると安定しないのかもしれません。


38kHz:
赤外線リモコンは、パルスのオンオフで信号を送っているのですが、38kHzでさらに細かいパルス(キャリア)を使わなければいけないようです。前もやったことがあったので、何となく思い出してきました。確かこの38kHzの細かいパルス生成の精度やタイミングが難しかったような。
IRremoteライブラリは、この細かいキャリア周波数を精度よくArduinoで実現している代わりに、ピンに制約があるという感じです。
周期が26.3usで、さらに1/3のデューティ比なので、HIGHの時間はたった8.7usとなるようです。ArduinoのdelayMicroseconds()は3usが限界のようで、おそらく8.7usも処理の仕方や割り込みによってはずれてしまいそうです。Arduino Unoの解像度の限界に近い処理なので、C言語で書いた方が良さそうです。
以前、TVの信号をArduinoでつくった時も、そんな感じでタイミングがずれてしまって、画面が歪んでしまったことがありました。


自前でパルス生成:
ライブラリを使えば簡単でしかも安定した周期を実現できそうですが、動けばいいという程度の精度で十分なので、一度delayMicroseconds()を使って自前でやってみることにしました。どのピンでも使えた方が便利なので。
ネットで調べると、ライブラリを使わずに自前でこの周期をつくっている例もあったので、それらを参考に(こちらのサイト)、Arduino Unoで試してみることに。

digitalWrite(pin,HIGH);
delayMicroseconds(9);
digitalWrite(pin,LOW);
delayMicroseconds(17);

26.3usの1周期は、タイミングのずれを考えなければ数値的にはこんな感じでいいのですが、これだと全くエアコンは反応しませんでした。おそらくArduino Unoの内部処理でずれまくっているのでしょう。もう少し調べて見ると、デューティ比は1/3ではなくても大丈夫そうなので、おそらくこの1周期内にあるHIGHとLOWの経過時間の合計の26.3usを重視した方が良さそう。
Arduino Unoは16MHzなので、1クロックが1,000,000us(1sec)/16,000,000=1/16us(0.0625us)。ただ、必ずしも1クロックで全てを処理してくれるわけではないので、記述の仕方ではかなりロスが出るはず。確かdelayMicroseconds()よりも、C言語の_delay_us()を使った方が速かったような。for文など多用するとかなりロスがあったような記憶があります。しかし参考にしたこの方のサンプルでは単純にdelayMicroseconds()を使っており、

digitalWrite(pin,HIGH);
delayMicroseconds(8);
digitalWrite(pin,LOW);
delayMicroseconds(7);  //UNO:7us, ESP8266:16us

合計で理論上26.3usのところ、8+7=15usですが、このタイミングでやって見るとエアコンが反応しました。ロスが11usくらいあるという感じですが、これで機能するのでこのまま行くことに。C言語やアセンブラ言語で動かした方が確実かもしれませんが、ここはあえて平易なArduino言語で簡単に済ませられるのあれば、それに越したことはないという感じです。業務用ではないので、精度よりも簡単さで。
どうやらESP8266の方がクロック数はArduino Unoよりも上なので、遅いArduino Unoで動くのなら大丈夫なはずです。
追記:
その後ESP8266で試したところ、Arduino UnoではdelayMicroseconds(7)の部分が、デューティ比約1/3のdelayMicroseconds(16)でも動きました。ESP8266のクロック数は80MHzなので、Arduino Unoのようなタイミングのズレは考慮しなくても大丈夫そうです。


送信用プログラム:
ということで、以下が送信用の試験用コードです。まだArduino Unoで試している段階なのでESP8266用のコードではありません。
数値の羅列がエアコンのオンとオフの信号(単位us)です。この信号は、次にある受信用プログラムで読み込んだ値です。この信号データを元に、赤外線LEDがパルスをエアコンに送りオンとオフをします。例えば、data_on[243]の方であれば、配列の最初の3456がHIGHを3456us、そしてLOWに切り替えて1412us、またHIGHで580usという感じで、配列の偶数番目(最初は0番目からスタート)がHIGHで、奇数番目がLOWという繰り返しになります。
Arduinoのシリアルモニタ上で、"a"を送信でオン、"b"を送信でオフ。ちなみにFUJITSUのエアコンです。なぜかオンの信号の方が多い。PWM用のピンではなく、8番ピンでHIGH/LOWを単純に切り替えつつdelayMicroseconds()を使っています。

#define send_pin 8
#define duty_high 7
#define duty_low 7  //UNOの場合は7, ESP8266の場合は16

unsigned int data_on[243] = {
  3456,1412,580,216,580,212,572,1036,564,236,556,1044,552,244,544,252,536,256,532,1072,
  524,1080,512,284,512,280,504,292,504,1108,500,1108,492,296,500,296,500,292,500,292,
  504,292,500,296,500,296,496,296,500,296,500,296,500,296,496,300,504,288,500,1108,
  496,324,476,316,476,320,472,320,476,324,476,316,476,320,476,1132,476,316,476,316,
  476,320,476,324,476,320,464,1136,456,1148,452,1156,448,1160,448,1156,448,1156,448,348,
  448,348,444,348,444,1160,440,352,444,352,444,348,448,352,444,352,444,348,444,360,
  436,356,444,1156,444,1160,444,356,444,348,444,1160,448,348,440,356,444,348,440,352,
  444,352,444,352,444,1164,444,348,444,352,444,1160,444,352,444,352,444,352,444,352,
  440,352,444,352,444,352,444,352,440,348,444,352,440,348,440,356,440,352,444,352,
  444,348,444,356,444,348,444,352,444,352,440,348,444,352,440,356,440,356,440,356,
  440,352,440,376,412,360,436,380,416,356,436,356,440,356,436,364,432,376,416,380,
  416,376,412,380,412,384,412,1196,412,1192,408,380,408,1192,412,384,412,380,412,1196,
  412,388,412};

unsigned int data_off[99] = {
  3492,1400,604,192,596,196,588,1020,580,220,576,1024,572,224,564,232,556,236,552,1052,
  552,1056,552,244,548,244,544,252,540,1064,536,1072,532,264,528,268,524,268,524,268,
  524,268,528,268,528,268,528,268,524,268,524,272,524,272,524,296,500,288,500,1088,
  520,296,496,292,500,300,496,296,500,300,496,292,496,296,500,1112,496,296,496,296,
  496,300,496,296,500,1104,500,296,500,296,496,300,496,300,492,304,492,304,488};
  
void setup() {
  pinMode(send_pin, OUTPUT);
  Serial.begin(57600);
}

void loop() {
  if(Serial.available()>0){
    int val=Serial.read();
    if(val=='a'){
      ir_send(data_on,243);
      Serial.println("on");
    }else if(val=='b'){
      ir_send(data_off,99);
      Serial.println("off");   
    }
  }
}

void ir_send(unsigned int data[], int d){
  for (int i = 0; i < d; i++) {
    unsigned long duration = data[i];
    unsigned long start_time = micros();
    while (start_time + duration > micros()){
      digitalWrite(send_pin, 1-(i&1));
      delayMicroseconds(duty_high);
      digitalWrite(send_pin, 0);
      delayMicroseconds(duty_low);
    }
  }
}

C言語(あるいはArduino言語)の場合、配列の長さを取得するには、Javaなどのarray.lengthのようなコマンドはなく、sizeof(array)を使わなければいけないのを始めて知りました(それと動的に配列の長さを変えられないということも)。しかも、sizeof()がメモリのバイト数なので、intの場合sizeof(array)/sizeof(array[0])というように書かないといけないらしく、配列の長さの変数をir_send()関数に入れると、なぜか処理が滞ってしまうので、データの配列data[]とその配列の長さdをir_send(unsigned int data[], int d)という形で直接渡すことにしています。元々はオンとオフの二つ別々の関数をつくっていたのですが、その後ボタンも追加されて信号用配列データも増えるかもしれないので、ir_send()という関数にしてしまいました。そのせいで、また少し悩んでしまったということです。元々、電子回路の制御用プログラムでは、複雑なコードを書かないので、また勉強になったという感じです。
digitalWrite(send_pin,1-(i&1))のHIGH/LOW切り替えの部分は、&でビットマスクすることで奇数か偶数かを分けつつ反転させていますが、digitalWrite(send_pin,!(i%2))でもいいと思います。ただ、そうすると微妙に処理速度が変わってしまうかもしれないので、参考にしたコードのままにしてあります。


受信用プログラム:
読み取りの方はIRremoteでやってもいいのですが、一応こちらもライブラリは使わず。このプログラムで得たエアコンのオンとオフの信号が、上記送信プログラムに使われています。
送信用のデータでは、配列の一個目(配列における0番目)はHIGHですが、受信モジュールで読み込む際には、HIGHとLOWが反転しています。つまり受信用データ配列の0番目はLOWを検出します。

#define read_pin 8
#define led_pin 13
#define data_size 256
unsigned long ir_data[data_size]={};
boolean state;
unsigned int count;
boolean ready_data;

void setup() {
  Serial.begin(57600);
  pinMode(read_pin,INPUT);
  pinMode(13,OUTPUT);
  state=HIGH;//first:HIGH, then:LOW(pulse starts)
  count=0;
  ready_data=false;
}

void loop() {
  if(Serial.available()>0){
    unsigned long start_time=micros();
    while(state==digitalRead(read_pin)){
       ready_data=true;  
    }
    if(ready_data==true){
      if(micros()-start_time<100000){//count over
          output_data();     
        }
      }else{//time over
        state=!state;
        Serial.println("TIME OVER");
        output_data();
      }
      ready_data=false;
    }
  }else{
    digitalWrite(13,HIGH);
    delay(100);
    digitalWrite(13,LOW);
    delay(100);
  }
}

void output_data(){
  Serial.println("ir_data:");
  for(int i=0;i<data_size;i++){
    if(ir_data[i]==0){
      Serial.println("");
      Serial.print("TOTAL:");
      Serial.println(i);
      break;
    }else{
      Serial.print(ir_data[i]);
      if(i%20==19){
        Serial.println(",");
      }else{
        if(i<data_size-1 && ir_data[i+1]!=0){
          Serial.print(",");
        }   
      }
    }
  }
  Serial.println("END");
  Serial.println("");
  for(int i=0; i<data_size; i++){
    ir_data[i]=0;
  }
  count=0;
  Serial.read();//read 3 bytes
  Serial.read();
  Serial.read();  
}

受信用プログラムで得た送信用データをIRremoteライブラリで得たデータと比較してみましたが、それほど大きなずれもなく使えるので、そのままこのプログラムを使ってデータを読み取りました。

光量不足?:
一応、これら二つのプログラムでエアコンを動かすことができましたが、パルスのせいか赤外線LEDの出力が全開ではないため、2mくらいまで近づけないと反応しない時がありました。それもあってLED用の抵抗は外してしまったのですが、もう一つLEDを増やすか電力アップしないといけないかもしれません。データの読み取り精度の誤差によって反応しにくくなっていることも多少考えられます。ノイズ対策は一切行っていないのでコンデンサーを入れるだけでも少しはましになるかもしれません。


制御用ブラウザ画面:
これら赤外線受信/送信用プログラムを元にESP8266用にブラウザで制御可能なプログラムを書いてみました。まだ赤外線でエアコンをオンオフするだけで、AC100V電源のオンオフはリレーをつけていませんが、以下のような感じ。

これもネットにあったサンプルに必要な部分を追加しただけ。
温度計測はこれから追加する予定です。
以下が、ESP8266のプログラム。14、15行目のssidとpasswordに使っているWifi名とパスワードを入れて、ESP8266にArduino IDEからアップロードし、シリアルモニタを開くとIPアドレスが出てきます。あとはブラウザでそのIPアドレスにアクセスすれば、上の画面が現れるはずです。
ブラウザ上に表示させるHTMLはwebPageという変数に入れてあります。HTML内の「\"」は、「"」のことです。そのまま「"」で送るとArduinoのプログラム上で使われる「"」なのか、それとも送られる文字列としての「"」なのか判別できなくなるために、「\"」を使わなければいけません。

#include <ESP8266WiFi.h>
#include <WiFiClient.h>
#include <ESP8266WebServer.h>
#include <ESP8266mDNS.h>

#define gpio13Led 13
#define gpio12Relay 12
#define sendPin 14
#define duty_high 8
#define duty_low 7 //UNO:7us, ESP8266:16us


MDNSResponder mdns;

const char* ssid = "*****";
const char* password = "*****";

ESP8266WebServer server(80);

String webPage = "";

unsigned int airOn[243] = {
  3456,1412,580,216,580,212,572,1036,564,236,556,1044,552,244,544,252,536,256,532,1072,
  524,1080,512,284,512,280,504,292,504,1108,500,1108,492,296,500,296,500,292,500,292,
  504,292,500,296,500,296,496,296,500,296,500,296,500,296,496,300,504,288,500,1108,
  496,324,476,316,476,320,472,320,476,324,476,316,476,320,476,1132,476,316,476,316,
  476,320,476,324,476,320,464,1136,456,1148,452,1156,448,1160,448,1156,448,1156,448,348,
  448,348,444,348,444,1160,440,352,444,352,444,348,448,352,444,352,444,348,444,360,
  436,356,444,1156,444,1160,444,356,444,348,444,1160,448,348,440,356,444,348,440,352,
  444,352,444,352,444,1164,444,348,444,352,444,1160,444,352,444,352,444,352,444,352,
  440,352,444,352,444,352,444,352,440,348,444,352,440,348,440,356,440,352,444,352,
  444,348,444,356,444,348,444,352,444,352,440,348,444,352,440,356,440,356,440,356,
  440,352,440,376,412,360,436,380,416,356,436,356,440,356,436,364,432,376,416,380,
  416,376,412,380,412,384,412,1196,412,1192,408,380,408,1192,412,384,412,380,412,1196,
  412,388,412};
  
unsigned int airOff[99] = {
  3492,1400,604,192,596,196,588,1020,580,220,576,1024,572,224,564,232,556,236,552,1052,
  552,1056,552,244,548,244,544,252,540,1064,536,1072,532,264,528,268,524,268,524,268,
  524,268,528,268,528,268,528,268,524,268,524,272,524,272,524,296,500,288,500,1088,
  520,296,496,292,500,300,496,296,500,300,496,292,496,296,500,1112,496,296,496,296,
  496,300,496,296,500,1104,500,296,500,296,496,300,496,300,492,304,492,304,488};

void setup(void) {
  webPage += "<html><header><title>WIFI SWITCH</title></header>";
  webPage += "<body style=\"text-align:center;font-size:20px\"><div><font size=\"2\">WIFI SWITCH</font></div><br/>";
  webPage += "<div style=\"font-size:24px\"><div>AC100V SWITCH:</div>";
  webPage += "<div><a href=\"on\"><button style=\"width:80%;font-size:20px\">POWER  ON</button></a></div><br/>";
  webPage += "<div><a href=\"off\"><button style=\"width:80%;font-size:20px\">POWER OFF</button></a></div><br/>";
  webPage += "<div>AIR-CON SWITCH:</div>";
  webPage += "<div><a href=\"airon\"><button style=\"width:80%;font-size:20px\">AIR-CON ON</button></a></div><br/>";
  webPage += "<div><a href=\"airoff\"><button style=\"width:80%;font-size:20px\">AIR-CON OFF</button></a></div>";
  webPage += "</div></body></html>";
  
  pinMode(sendPin, OUTPUT);
  pinMode(gpio13Led, OUTPUT);
  digitalWrite(gpio13Led, HIGH);
  pinMode(gpio12Relay, OUTPUT);
  digitalWrite(gpio12Relay, HIGH);

  Serial.begin(115200);
  delay(500);
  WiFi.begin(ssid, password);
  Serial.println("");

  while (WiFi.status() != WL_CONNECTED) {
    delay(500);
    Serial.print(".");
  }
  Serial.println("");
  Serial.print("Connected to ");
  Serial.println(ssid);
  Serial.print("IP address: ");
  Serial.println(WiFi.localIP());

  if (mdns.begin("esp8266", WiFi.localIP())) {
    Serial.println("MDNS responder started");
  }

  server.on("/", []() {
    server.send(200, "text/html", webPage);
  });
  server.on("/on", []() {
    server.send(200, "text/html", webPage);
    digitalWrite(gpio13Led, LOW);
    digitalWrite(gpio12Relay, HIGH);
    delay(1000);
  });
  server.on("/off", []() {
    server.send(200, "text/html", webPage);
    digitalWrite(gpio13Led, HIGH);
    digitalWrite(gpio12Relay, LOW);
    delay(1000);
  });
  server.on("/airon", []() {
    server.send(200, "text/html", webPage);
    air_on();
    delay(1000);
  });

  server.on("/airoff", []() {
    server.send(200, "text/html", webPage);
    air_off();
    delay(1000);
  });

  server.begin();
  Serial.println("HTTP server started");
}

void loop(void) {
  server.handleClient();
}

void air_off() {
  int dataSize = sizeof(airOff) / sizeof(airOff[0]);
  for (int cnt = 0; cnt < dataSize; cnt++) {
    unsigned long len = airOff[cnt];
    unsigned long us = micros();
    while (us + len > micros()){
      digitalWrite(sendPin, 1 - (cnt & 1));
      delayMicroseconds(duty_high);
      digitalWrite(sendPin, 0);
      delayMicroseconds(duty_low);
    }
  }
}

void air_on() {
  int dataSize = sizeof(airOn) / sizeof(airOn[0]);
  for (int cnt = 0; cnt < dataSize; cnt++) {
    unsigned long len = airOn[cnt];
    unsigned long us = micros();
    while (us + len > micros()) {
      digitalWrite(sendPin, 1 - (cnt & 1));
      delayMicroseconds(duty_high);
      digitalWrite(sendPin, 0);
      delayMicroseconds(duty_low);
    }
  }
}

こちらのコードでは、エアコンのオンオフは、air_on()とair_off()の二つ関数に分けて書いてあります。試行錯誤して多少前後したので、実は一個前のコードのままです。今後さらに改良して行きます。まだ実験段階という感じです。
それにしても、こういったコードをブログに載せるとエスケープシーケンスでいくつかの記号を置き換えなければいけないので面倒です。
ちなみにGoogle code-prettifyを使ってコードを載せています。

あとは、IPカメラとも接続可能にできるといいのですが、以前やっていたbCNCのIPカメラ化も中断しているので、そのうちやろうと思います。

2017年2月9日木曜日

IPカメラによる加工状況の監視(bCNCのIPカメラ化)

現在Bluetoothで、MacBook上のbCNCからCNCマシンを操作しています。同時にbCNCのPendant機能でスマホからも操作ができるので便利です。
あとは、加工中の状況(特にレーザー加工/目に危険なので)をカメラで監視できればいいと思って、Webカメラを設置できないかと考えていました。
USBケーブルでCNCマシンとMacBookをつなげていれば、Webカメラ(USB接続)で監視が可能です。例えば、以下のようなもの、

USBエンドスコープ:
AliExpress.com Product - Waterproof 5m Mini USB Endoscope Inspection Camera 6 White LEDs 1/9 CMOS 7mm Lens Borescope Snake Tube Camera with P2PUSBエンドスコープ(内視鏡):750円(送料込み)、直径7mm、ケーブル5m長いケーブル先端に直径7mmのカメラがついており、CNCマシンに取り付けやすいと思います。加工スポットをズームアップして監視したいので、こんな感じがいいのですが、ワイヤレスではないのが少し残念。そうなると、以下のようなもの。

AliExpress.com Product - Free shipping! 6LED HD 720P 1M / 2M / 5M WiFi Endoscope Waterproof Inspection Camera for ios and Android PCWifiエンドスコープ:2571円(1m)、2713円(2m)、2929円(5m)、送料無料。Wifiモジュールがついているので便利そうです。Wifiモジュールから外せばUSBカメラとしても使えると思います。
全体がコンパクトなWifiカメラなら、 AliExpress.com Product - 20pcs Mini DV Wifi Camera Q7 Cam 720P HD DVR Wireless IP Camera Video With IR LED Pocket-Size Remote By Phone Wholesale 1840円(送料込み)幅23mm、高さ43mmくらいなのでCNCマシンのどこにでも設置できそうです。
bCNCのカメラ機能:ひとつ気になるのは、bCNCにはOpenCVを使ったカメラ機能があり、パソコンとUSBカメラで接続していないと使えません。つまりWifiエンドスコープからbCNCには取り込めないということです。単なる監視として使うならWifiエンドスコープがとても便利そうですが、少し残念。

BluetoothカメラやワイヤレスUSB:そうなると、BluetoothカメラがあればワイヤレスかつbCNCにも取り込めるのではないかと探しましたが案外ない。Bluetoothも進化しているようですが、カメラなどのストリーミング映像には向いていないらしい。どちらかというとストリーミング映像はWifiが得意らしいです。通信速度の違いだと思います。Bluetooth3.0から通信速度が上がったので不可能ではないようですが、あまり機器類を見かけないし、当然安価にもならないはず。同様に、ワイヤレスUSBも数年前にはありましたが、下火になったようで、これも機器類を探すこと自体難しい。
やっぱりWifiカメラ:ワイヤレスのカメラといえば、現在はWifiが主流となってしまいます。例えば、スマホのカメラから、パソコンにwifiを通して映像を流すということも、アプリがあればすぐにできます。以前、スマホからパソコンに映像を送るだけなら、AirMoreというので簡単にできました。
パソコンのブラウザ上ではこんな画面。いわゆるスマホ画面のミラーリングという機能です。このほかにもスマホからいろんなデータ転送もできるので便利です。
スマホにアプリをインストールして、あとはパソコンのブラウザでWifi通信という感じです。

いくつかアプリを試しましたが、以下のIP Webcam(Android版)というアプリが便利そうでした。
これはタブレット(スマホも可)から流している映像をパソコンのブラウザ上で見ているところです。
操作画面は先ほどのAirMoreに比べるとシンプルです。このアプリはどちらかというとカメラに重点が置かれているようで、画質などいろんな設定が可能です。



解像度、前面背面カメラ切り替え、露出、ズーム、フォーカス、上下左右反転など様々なことがパソコンからも操作できます。また、ローカルネットワークだけでなく、外出先からも見る設定もできるようです。さらに便利なのは、

このように直接アクセス可能なアドレスが載っており、ストリーミング映像ならIPアドレス:ポート/videoというところへアクセスすればMJPEG、連続したJPEG画像取得するなら、IPアドレス:ポート/shot.jpgへアクセスということです。ブラウザで192.168.3.2:8080/shot.jpgにアクセスして見ると、
こんな感じで、シンプルに画像だけ取り出すことができます。これはJPEG画像ですが、画面を更新し続ければ動画にもなるようでした。おそらくスマホでの動画をブラウザからリクエストしてその都度最新画像を読み込んでいるということだと思います。
状況的にはこんな感じ。タブレットをバイスに立てかけています(はさみこんではいません)。ワイヤレスなので好きなところに置くことができますが、できれば本体に取り付けたい。映像については連続するJPEG画像なので、Pythonで読み込むプログラムも難しくなさそう。もしかしたらbCNCへも取り込めるかもしれないという可能性がアップしてきました。

Python-OpenCVで実験:bCNCはPythonで書かれているため、そしてbCNCのカメラ機能はOpenCVを使っているため、Python-OpenCVで先ほどのストーリミング画像を取り込めないか試して見ました。多少PythonもOpenCVも触ったことはあるのですが、基本的にどちらも初心者です。とりあえず、Python-OpenCVのGetting Startedから見てみることにしました。いくつかのチュートリアルがあり、まずは静止画像の読み込みと表示方法、そして動画の読み込みと表示方法という感じです。
import numpy as np
import cv2

img = cv2.imread('messi5.jpg',0)
cv2.imshow('image',img)
k = cv2.waitKey(0)
if k == 27:         # wait for ESC key to exit
    cv2.destroyAllWindows()
elif k == ord('s'): # wait for 's' key to save and exit
    cv2.imwrite('messigray.png',img)
    cv2.destroyAllWindows()
どうやらcv2.imread()とcv2.imshow()でできるようです。画像ソースをcv2.imread()に入れればいいだけのようで、そのまま先ほどのhttp://192.168.3.2:8080/shot.jpgを入れてcv2.imshow()で表示しようとしたのですがダメです。
import numpy as np
import cv2

cap = cv2.VideoCapture(0)

while(True):
    # Capture frame-by-frame
    ret, frame = cap.read()

    # Our operations on the frame come here
    gray = cv2.cvtColor(frame, cv2.COLOR_BGR2GRAY)

    # Display the resulting frame
    cv2.imshow('frame',gray)
    if cv2.waitKey(1) & 0xFF == ord('q'):
        break

# When everything done, release the capture
cap.release()
cv2.destroyAllWindows()
VideoCaptureクラスの方でも試して見ると、やはりcv2.VideoCapture()にIPアドレスを入れてもエラーが出ます。Python2.7なのでOpenCV2.4を使用中。というのは、bCNCがPython3に対応していないため。どうやらOpenCV3にすれば、URLを入れても大丈夫らしい。惜しい。色々調べて見ると、OpenCV2.4ではネットワーク上の画像などを読み込むには、この方法ではダメらしい。

# coding: UTF-8
import cv2
import numpy as np
import urllib
import sys

ipAddress='http://192.168.3.2:8080/shot.jpg'

def readImg(ip):
   req=urllib.urlopen(ip)
   data=req.read()
   byteData=bytearray(data)
   arr=np.asarray(byteData, dtype=np.uint8)
   return cv2.imdecode(arr,1)

while True: 
   img = readImg(ipAddress)
   if len(img) > 0:
      h, w = img.shape[:2]
      halfImg = cv2.resize(img, (w/2,h/2))
      cv2.imshow('IMAGE',halfImg)
   else:
      print 'no image'
      sys.exit()
      break
   if cv2.waitKey(1) & 0xFF == ord('q'):
      break

cv2.destroyAllWindows()

その後、いろいろエラー続出でかなり悩みましたが、なんとかIPカメラから画像を取り込んでPythonで表示することができました(上記コード)。たったこれだけのコードですが、外部から取り込んだデータをデコードする必要があるみたいで、その方法に気づくのに時間がかかり、なおかつ普通の読み込みではしないような手順があったり、一行ずつ確かめては書き直したりしていました。
追記: その後もPythonをいじってましたが、Pythonではdefの外側の変数(グローバル変数)は、def内にはそのままでは通らないようで、def内でglobalを書かないといけないということがわかりました。Pythonはちょっと癖があっていちいち調べないといけないので難しいです。
これはPython-OpenCVによる映像の読込み/表示画面。シンプルに映像だけ取り出せることができました。

手順としては、VideoCapture()の代わりに、urllib.urlopen()でインターネットなどネットワーク上にあるデータをリクエストして受け取り、その配列データをバイトデータ配列へ、そして符号なし8ビット配列、さらにはデコードもして映像画素に合わせた行列に変換して、ようやく読み込める状態になるようです。普通ならimread()など読み込むための関数一発でいけそうですが、そうではないという面倒な手順になっています。しかしデコードする関数などはPythonにあるため、手順を踏めばそれほど難しくはありません。しかし、それぞれが何をしているのか、パラメータは何なのかなど、Documentationも見ながら理解していかないとエラーばかり出てしまいます。
*尚、このようなことを可能にするには、PythonのほかOpenCV、NumPyなどのインストールが必要です。


bCNCへ取り込み:
次は、これを元にbCNCのコードを改造していかなければなりません。bCNCのCamera.pyを開いて見ると、基本的にUSBカメラから映像を取り込んでいるためか、OpenCVのVideoCaptureを使っていました。これは先ほどの動画に関するチュートリアルでも見た方法ですが、今回はVideoCaptureを使わないで、映像(連続するJPEG画像)を取り込む方法(上のコード)でやりたいと思います。というか、その方法しかまだ知らないので。VideoCaptureを使ってMJPEGを取り込めれば簡単そうだけど、OpenCV2.4だと多分できない。 だいたいこの辺のQ&AサイトGitのここなどを参考に試行錯誤していました。
追記: MPEGの場合、IPアドレス:ポート/video?.mpegにアクセスすればいいようで、このサイトに書いてありました。mpegやjpegは1フレームごとに開始マーカー、終了マーカーがあり、それを手掛かりにデータを読み取るようです。

これが、bCNCのCamera.pyの中身です。いろいろいじっている最中。当然バックアップは取ってあります。IPアドレスからの画像取り込みのため、手順が違ってちょっと面倒です。すぐエラーが出ます。
数時間後、とりあえず画像を取り込む所まではできました(やや強引に)。
もともと、bCNCのPendant機能でカメラ映像を他の端末でモニタリングできるのですが、それも可能でした。つまり、IPカメラ(スマホ)の映像をbCNCを通してMacBookに橋渡しさせ、また別の端末(タブレット)からMacBookのIPアドレスにアクセスして、その映像を見るということです。当然、映像配信元のIPカメラ(スマホ)のIPアドレスに直接アクセスして見ることもできます。
まだ、bCNC内の画像調整(画像サイズや角度)のパラメータとはつなげられていないので、きちんとは機能していません。 bCNCのProbe Camera Alignment(OpenCVを使った位置決め機能)を試したことはないのですが、できればこの機能にUSBカメラのみならずIPカメラも接続可能にして使えればと思っています。もう少しプログラムの改造には時間かかりそうです。というか、Pythonに慣れていないので、かなり疲れてきたという感じです。
予定としては:

・bCNCにおいてIPカメラからの映像を読み込めるようにする(現在ここ)
・読み込んだ映像のサイズや角度の調整ができるようにbCNCのパラメータにつなげる
・USBカメラとIPカメラの両方を使えるようにする 
・USBカメラとIPカメラ切り替えボタンやIPアドレス入力欄をつくる

ここまでできれば便利だけど、かなりめんどくさそう。


IPカメラについて:
プログラムの方は少しずつ改造していきますが、IPカメラの方も考えています。とりあえず手っ取り早いのが、スマホやタブレットをCNCマシンのヘッド近くに置いておくことですが、できれば小型なカメラを設置したいと思っています。WifiといえばESP8266が安価なので、それにカメラモジュールをつけて、スピンドル先端付近に取り付けられるのが理想です。
AliExpress.com Product - V3 4 M bytes (32 Mbits) FLASH Lua NodeMcu placa de desarrollo de Redes WIFI Basado ESP8266 con firmwareESP8266:341円(送料込み)これに以下のようなカメラモジュールをつければ、Wifiカメラとして使えます。

AliExpress.com Product - New OV7670 VGA Camera Module Lens CMOS 640X480 SCCB w I2C Interface Auto Exposure Control Display Active384円(送料込み)これは前回調べましたが、AudCamのGitにArduino用ライブラリなどあります。あるいはInstructables追記:どうやらこの安価なOV7670はFIFOなし(バッファメモリなし)らしく、接続してもかなり遅いフレームレートになるようです。FIFOありの以下のようなモジュールが扱いやすいと思います。
AliExpress.com Product - High Quality with FIFO CMOS Camera Module OV7670 Sensor Module Microcontroller Collection Module 1374円(送料無料)、FIFOつきOV7670カメラモジュール。


  AliExpress.com Product - Free shipping ESP32-T Shield ESP32-Bit Development Board Compatible For ESP-32S Bluetooth WiFi Module ESP32S Wireless Board810円(送料込み)、追記:これはシールドだけでした。さらにこのESP32はWifiだけでなくBluetoothもついているようなので、もしかするとBluetoothカメラも可能かもしれません。ESP8266の上位機種といったところ。少し高価ですが、スペックに対してはかなり安い。秋月にもチップだけ700円で売っています
IPカメラ化についてはまた作業が進んだら報告します。

memo:Reading and Writing images and Video(OpenCV)python-opencv-ipcam.pyTo get mjpeg from "http://192.168.3.2:8080/video?.mjpeg"  To get images from "http://192.168.3.2:8080/video?action=stream"   pip install requests

2017年1月30日月曜日

IoTデバイスについて

以前CNCマシンで以下のようなことをしましたが、
Bluetoothで無線化
bCNCのPendant機能でスマホから遠隔操作
Laserweb3でWifi経由でスマホから遠隔操作(ページ最後)
と似た内容として、いわゆるIoT(Internet of Things)が最近気になっています。

少し前から、IoTのデバイスを見かけるようになったけれども、せいぜい従来の赤外線リモコンがスマホ1台で操作可能になって、別の部屋のエアコンや照明のつけ忘れをON/OFFするくらいかなと、オフィスビルなどなら、いろんなものを自動化したり、遠隔操作や遠隔管理可能にした方が便利だけれども、実際の生活ではあまり必要ないだろうと考えていました。

仕組みとしては、それぞれの電化製品がWifiに接続して、固有のIPアドレスにスマホからアクセスすれば、スイッチのON/OFF、温度や湿度などの状況、カメラで監視、また状況の変化や設定した入力に連動してSNSにメッセージを送信など。カメラ監視やSNSへメッセージ送信などはプライバシーが筒抜けになりすぎてあまり好ましくないかもしれないけれど、普通に照明器具や電化製品のON/OFFくらいならあってもいいかもしれない。

ということで、いつものAliExpressでIoTデバイスになりそうなものを探してみました。一応国内のAmazonとも比較しながら。

AliExpress.com Product - Broadlink Home Automation System A1 e-Air Smart Air Quality Detector+ RM2 Pro,smart home Remote Control本体だけで4358円(送料込み)
黒いUFOのような本体(昔のAirMacみたいな)が学習型赤外線リモコンを内蔵しており、Wifiを通してスマホから複数の電化製品のON/OFFや出力調整(TVの音量やエアコンの温度など)できるらしい。温度センサーも内蔵しているみたい。いわゆるこれ1台を部屋に置いておけば、日常的な電化製品を操作管理できる感じ。

 
Amazonだと、やはり2倍くらいの値段。レビューがあるので、使い勝手の参考にはなります。

しかし、見た目がカッコ悪いのと値段もやや高い(安いのかもしれないけど)。
もう少し探してみると(というかどこまで安くなるのかという感じで探してみると)、

AliExpress.com Product - 2016 Broadlink RM Mini3 Black Bean Smart Home Universal Intelligent WiFi/IR/4G Wireless Remote Controller By Smart Phone先ほどの一つランク下の製品:1495円(送料込み)これも学習型赤外線リモコン内蔵で同じようなことができるけれども、温度センサーなどはないみたい。しかし、急にここまで安くなって値段的にはお手頃かもしれない。

Amazonでは、4000円以上もする。高い。7000円くらいで売っているところもあり、もしかして人気なのかも。画像を見るとかなり小さい。
複数の部屋に置くなら(赤外線リモコンがそれぞれの電化製品に届くように)、先ほどの大きいタイプ1個買うより、こっちを2個買った方がいいのかもしれない。
しかし、Amazonでは高すぎる。


AliExpress.com Product - Xiaomi Mi Universal Smart Remote Controller Home Appliances WIFI+IR+RF Switch 360 Degree Smart for Air Conditioner TV DVD Player2127円(送料込み)
これはXiaomi製で、値段もそんなに高くないということから機能的にはBroadlink Mini3と似たような感じ。これ自体には温度センサーはついていないみたい(次に挙げる機種と連携で可能らしい)。
Xiaomiといえば、おしゃれで今っぽいスマホや電化製品を次々と出している中国のメーカーなので、なんとなくイメージとしてはいいのかも。
ちなみにこれはAmazonでは売っていない。

AliExpress.com Product - Xiaomi MI Smart Home Suite Multifunction Security Gateway Human Body Temperature and Humidity Sensor Smart home wireless switch 7217円(送料込み)大きな丸いのが本体で間接照明のように周囲が光るみたい(この本体だけ別売りで3333円程度)。そして温度センサー、人体感知センサー、ワイヤレス電源スイッチが含まれており、連携して使うことができるらしい。先ほどの黒い製品もこれと連携できるような。普通に買うなら、このXiaomiの製品が便利そう。個別にセンサーも購入可能なので。
ただ、ここまで高機能でなくてもいいという感じで探して見ると、 AliExpress.com Product - 2016 New Sonoff Wifi Switch Remote Control Smart Home Automation/ Intelligent WiFi Center for APP Smart Home Controls 10A/2200W734円(送料込み)。これは単純なWifi電源スイッチ。つまり電化製品とコンセントの間に挟んでスマホなどからON/OFFするというもの。赤外線リモコンはついていないので、エアコンなどをリモコン操作することはできない。照明器具のON/OFFに使うならこれでいいかと。値段はその分お手頃。これなら試しに買ってみてもいいかもしれない。本体左側にコンセント、右側に電化製品という感じで、ソケットとプラグをつないでおけば、他の電化製品に付け替えもできる。10Aまで大丈夫らしい。

Amazonでも売っているけど、やはり2倍以上の値段。



こんなのも売っている。これはすぐに使えて便利かもしれない。しかしプラグのピンは3本でアースつき。普通の家庭用コンセントに差すなら3Pプラグを2Pプラグに変換するアダプターも必要。


Raspberry Piで作ればいいのでは?:ここまで見てくると、ArduinoやRaspberry Piで自作できないかと考えてしまう。当然Wifiモジュールがあれば作ることはできるのだけれども、部品を集めると意外にお金がかかる。Raspberry Pi3なら、WifiもBluetoothも内蔵されているので、あとは赤外線LEDやリレーなどつければすぐに同じようなものが出来上がる。ネットにもたくさん参考例が出ている。しかし、Raspberry Pi3だけでも4000〜5000円くらいするので、それなら製品を買った方が早いかもしれない。もちろん、作ることを趣味として楽しむというのであれば、また話は別となるけれども。
AliExpress.com Product - 2016 New Original Raspberry Pi 3 Model B Board 1GB LPDDR2 BCM2837 Quad-Core Ras PI3 B,Ras PI 3B,Ras PI 3 B with WiFi&Bluetooth4243円(送料込み)

Arduino+ESP-WROOM-02で作る?:Arduinoなら、中国製クローンが数百円なのでそれほどコストはかからないはず。Arduinoの場合ならWifiモジュールも必要。そうなると、ESP-WROOM-02あたりが安くて便利そう。ESP-WROOM-02を使ったサンプルもネットではたくさん見かける。
AliExpress.com Product - ESP8266 serial WIFI module ESP-WROOM-02 AI Home 32Mbit FCC CE TELEC + Adapter plate420円(送料込み)Wifiモジュールがこんなに安く手に入るようになったのはすごいけど、これでもArduinoクローンとその他部品を合わせて予算的には1000円程度で作れるという感じでしょうか?

ESP-WROOM-02開発ボード(Arduinoボード不要):しかしよく調べて見たら、WifiチップであるESP8266にArduinoのプログラムが書き込めるらしく、ESP-WROOM-02開発ボード(MiniUSB端子ならびにUSBシリアル変換チップ付き)を買えば、これだけですぐにできるみたい。しかも安い。確かにこんなに安いのならあらゆる電化製品につけてもいいのかもしれない(AirMacExpress1台なら50台までつなげられるはず)。 AliExpress.com Product - V3 Wireless module NodeMcu 4M bytes Lua WIFI Internet of Things development board based ESP8266 for arduino Compatible343円(送料込み)、Arduinoコンパーチブル。つまり、以下のAmazon(スイッチサイエンス)で売っているものと同じらしい。値段を比較するとかなり安い。

日本だと、このくらいの値段になってしまうようです。ちゃんと技適マークもついています。
さらに探すと、同じもの(クローン?)がAliExpressでも売っています(以下:技適マークはついているけどこれが現物とは限らない)。

先ほどの343円のものよりは少し高いですが、それでもオリジナルよりはるかに安い。
これも、この基板上のESP8266にArduinoのプログラムを書き込んで、あとはスイッチやセンサーなどとつなげればいいだけ。それにしてもESP8266にプログラムを書き込めるのは知らなかった。単なるWifiモジュールだけなのかと思っていました。

ESP-WROOM-02開発ボードで何ができるか?:
個人的には、Bluetooth、Xbee、Arduino Wifiシールドなどは使ったことがあるのですが、ESP8266(ESP-WROOM-02)に関してはまだ使ったことがありません。
とりあえずできそうなこと(実際に使う前提で)、
・赤外線LEDでWifi学習型赤外線リモコン
・カメラモジュールをつけてWifi監視カメラ
・リレーやフォトカプラでWifi電源スイッチ
・温度や明るさセンサをつける
・何かと連動してメッセージなど送信
という感じでしょうか。

具体的には、
・エアコンのリモコン代行
・室温測定
・照明のON/OFF
・ペットの監視
くらいでしょうか。
これらが、1000円程度で可能であるなら、試してみてもいいかもしれません。

COSカメラOV7670:
特に、監視カメラについては、
AliExpress.com Product - New OV7670 VGA Camera Module Lens CMOS 640X480 SCCB w I2C Interface Auto Exposure Control Display Active 386円(送料込み)、このOV7670というCMOSカメラ(640x480px)が安く手に入ります。国内でパーツとしてのカメラを買うと3000円前後と結構高い。中古Webカメラを分解すればいいのだけれど(確か5〜6個持っている)、信号など色々解析するのが面倒。
このOV7670カメラを使ったサンプルを探して見ると、ArduCamというのがあって、ESP-8266用にGitにソースが出ています(これをArduino IDEのボードマネージャーからインストールすると、プログラムを書き込む際にESP-8266がボード選択可能になるみたい)。ということから、ESP-WROOM-02開発ボード+OV7670でWifiカメラがすぐに作ることができそうです。どちらも小型なのでかなりコンパクトなものが出来上がりそう。このカメラの問題は、FIFOという取り込んだ画像データを一旦貯めておくメモリがついているものとついていないものがあるようで、AuduCamのGitには、OV7670FIFOのソースもあることから多分なんとかなりそう。あとは、カメラ機能だけでなく、その他のセンサー、赤外線リモコン、フォトカプラなどもつけることができるかどうか?端子が足りるかどうか、メモリがいっぱいにならないかどうか?というあたりでしょうか。しかし、スペックを調べて見ると、
この↑最新型WEMOS D1mini Pro778円:送料込み)は16MBもフラッシュメモリがあるみたい。ProではないWEMOS D1miniでも4MB(314円:送料込み)、Arduino Unoは32KBしかない。ということは、Wifi、小型、パワフルそして安価ならこれを使った方がいい。
Proは少々高いけれども、4MBの方であればかなり安いので、一つにまとめて多機能にするよりも、モジュール化して、それぞれ別々に動いていてもいいかも。
それぞれ複数のIPアドレスに分かれてしまうけど、ブラウザ上ではiframeを使って一つのページに複数のURL画面をまとめて表示することは可能なので大丈夫なはず。ただ、個数が増えると電源の数も増えてしまうのが面倒かもしれない。
レーザー加工中の監視カメラ:なぜ監視カメラが気になるかというと、レーザー加工の際にカメラ越しに位置決めや加工中の様子を見ることができると便利(というか安全)と思ったからです。普段利用しているbCNCでもOpencvを使ったProbe Camera Alignmentという機能があって、OpencvをPythonにインストールするところまではしてあるのですが、まだ手付かず。今なら、スマホのカメラをPCへミラーリングすることは、AirPlayAirMoreなどでも可能なので、そんな感じで使ってもいいのですが、スマホとは別に小型のWifiカメラがあると色々便利そうです。ということから、CNCマシンには関係が薄いことですが(基板制作などできるかもしれませんが)、ESP-WROOM-02開発ボードあたりを中心にちょっとやってみようかなと思っているところです。
その他ESP8266利用のサイト:Arduinoとスマホが連携してからはあまり電子工作はしていなかったのだけれども、調べて見るとスマホ系Arduinoも進化していて、Blynkというサイトはかなり充実していました。


スマホ用アプリで操作画面を作ることが簡単にできるようです。さらには、ESP8266(あるいはArduino Unoなど)に書き込むソフトもスマホと連携してブラウザベースで行えるようです(以下)。

これがあれば、すぐにESP8266を使ったIoTデバイスを開発できそうです。スマホ+Wifiという環境、しかも以前よりも安価で簡単にどこででも作業できるというのがすごい。
もう少し調べて見ると、WEMOSというところから出ている以下のようなシリーズ。 AliExpress.com Product - free shipping d1 mini reley module + d1 w2812 rgb module +d1 ds18b20 module + d1 dht11 + di mini wifi module1495円(送料込み)ESP8266(Mini NodeMcu/Wemos)モジュール他、気圧(気温)、RGB-LED、MicroSDカード、温度、湿度(温度)、リレースイッチのモジュールセット。温度系が多いけど、遊ぶにはちょうどよさそう。モジュール単体でも200円前後で売っているので、必要なものだけ買ったほうがいいかも。簡単なIoTデバイスなら、500円くらいですぐに作れるという感じですね。
AliExpress.com Product - OLED Display SSD1306 64x48 0.66" Shield Wemos D1 Mini ESP8266 NodeMcuちなみこれは64x48pxのOLEDディスプレイ、568円(送料込み)ディスプレイだけあって他のモジュールよりは高いけど、それでもこんな値段。
画面は小さいけどそれなりに文字も見えますね。つい買ってしまいそう(遊び用)。

さらに、以下のような超小型リニアアクチュエータ(ステッピングモーター)を組み合わせれば、カメラの首振り機能など作れそうです。 AliExpress.com Product - Micro slide up motor vane screw 2 phase 4 wire stepper motor121円(送料込み)
いろいろできそうですが、IoTの使い方を検索すると、冷蔵庫で賞味期限切れの食品を教えてくれるとか、Amazon Dashのように足りなくなった洗剤を注文してくれるとかあるけど、家ではそこまでは必要ない感じ。オフィスなどで定期的に消耗品を購入しなければいけない時は便利かもしれません。

リマインダー機能で言えば、SiriやAmazon Echoのような音声認識でのやり取りの方が面白そう。カップラーメンの3分間であっても、従来は時計やキッチンタイマーを使っていたけど、最近はSiriを通してリマインダー登録してます。牛乳を買った時も賞味期限を登録しておけば教えてくれるので、短期長期関わらずスケジュール上に登録しておけばいいという感じです。

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