grbl1.1+Arduino CNCシールドV3.5+bCNCを使用中。
BluetoothモジュールおよびbCNCのPendant機能でスマホからもワイヤレス操作可能。
その他、電子工作・プログラミング、機械学習などもやっています。
MacとUbuntuを使用。

CNCマシン全般について:
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*CNCマシンの制作記録は2016/04/10〜の投稿に書いてあります。


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2016年8月3日水曜日

CNCマシン:LaserWeb3

ブラウザベースのG Code SenderであるLaserWeb3ができたようです。
ちょっと前までLaserWeb2でしたが、いつのまにかLaserWeb3にバージョンアップしたみたいです。
以前、LaserWeb1と2を試してみたときの内容はこちらへ
追記:
LaserWeb4(アルファ版)もできたようです。
Chrome上で動くようです。
さっそくダウンロード&インストールしてみました。
各OSごとのインストール方法はwikiページにのっているので、やや面倒ですが、それに従えば難しいことはないと思います。どうやらRaspberry Piにもインストールできるようなので便利かもしれません。
dxf、svg、stlなどのフォーマットも読み込めるようです。

関連:
Laserweb3を使用してスタンプ制作(使用例)

2016年5月28日土曜日

CNCマシン:Raspberry Pi3でbCNCを制御+Pendant

前回、bCNCをRaspberry Pi3にインストールはできましたが、Pendant機能でMacBookからChrome(ブラウザ)を使ってアクセスできませんでした。しかし、今日再度やってみたらつながりました。理由はたぶんボタンの押し間違えだと思います。なので手順をまとめておきます。

従来は、
PC(bCNC起動)<--(USB接続/通信)-->Arduino(Grbl)+CNCシールド
であったのが、
Raspberry Pi(bCNC起動)<--(USB接続/通信)-->Arduino(Grbl)+CNCシールド
という感じになるということです。

まずRaspberry Piの容量アップ:
おそらく初期設定だと
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
などやっていくと、すぐに容量が一杯になると思います。
df -h
をTerminal上で入力すると、
こんな感じで表示されるのでどのくらい余裕あるか分かります。
これ↑は、容量アップした後の状態(8GBのMicroSDカード使用)。最初はたしか2〜3GBくらいしかなかったはず。
容量アップするには、Menu>Preferences>Raspberry Pi Configuration(以下)で、
「Expand Filesystem」があるので、そこをクリック(要再起動)。
容量アップした後にまた押してみると、もう既に容量アップしていると言われます。
これで容量にゆとりができたはずなので、いろいろ必要なものをアップロードしていけます。

Pipのインストール:
bCNCで使うpyserialをインストールする前に、pip(pythonソフトをインストールしたり管理するソフト)をインストールしておきます。Terminalで以下を入力。
sudo apt-get install python-pip

Pyserialのインストール:
さらに以下を入力。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
で一応アップデート/アップグレードしておきます。かなり時間がかかるときもあります。
アップデート/アップグレードがおわったら、
sudo pip install pyserial --upgrade

bCNCをインストール:
Raspberry Pi3の3.5インチの画面だときびしいので、MacBookでダウンロードしたbCNC(https://github.com/vlachoudis/bCNC)のデータをUSBメモリで受け渡したほうが早いかもしれません。
こんな感じでとりあえずbCNCフォルダごとデスクトップへ。
フォルダをあけると、以下のような感じ。この時点でCNCマシンのArduinoとは接続して置いて下さい。

bCNCを起動:
bCNCというファイルが2個あります。右上のほうのbCNCファイルをクリックするのですが、最初は反応しないかもしれません。なので、Terminalから、
cd Desktop/bCNC-master
と入力してこのフォルダ内に移動し、
sh bCNC
と入力すれば起動するはずです。画面がでてくるまで5秒くらいかかるかも。
次回からは、bCNCファイル(右上のほう)をダブルクリックすることで、以下のようなウィンドウがでて、

ExecuteもしくはExecute in Terminalで以下のように起動するはず。
こんなbCNCの画面がでてきますが、3.5インチスクリーンだと下のほうにあるジョグボタンが見えないし、スクロールで下に移動もできません。幸い、Port:とOpenボタンはぎりぎり入っているので、Port:を▼で選んでその右となりに半分見えているOpenボタンを押します。
つながれば、Not connectedがConnectedに変わります。
そのあとに画面上部Controlタブを選び、左側のほうにあるunlockボタンを押せば、ConnectedがIdle状態になります。

さらにPendantを起動(Wifi環境を利用してスマホなどから遠隔操作する):
全体的なシステムは以下のような感じ。
スマホ<--(Wifi通信)-->Raspberry Pi(bCNC起動)<--(USB接続/通信)-->Arduino(Grbl)+CNCシールド

画面上部のFileタブを選び、以下の画面で、
▶︎Startボタンを押せば、Pendant機能開始になります。

以下のような確認画面がでてくるのでYesをクリック。前回ここで間違っていました。勝手に右側がYesだと思って押してしまっていたようです。だからつながらなかっただけ。
そうするとブラウザが自動的に立ち上がって、Pendant機能の操作画面がでてきます。それでジョグ操作してもいいかもしれません。

MacBookでRaspberry Pi3のポートが開いているか確認:
上画面ではhttp://raspberrypi:8080にアクセスするとPendantが使えますが、一応事前確認としてポートが開いているか確認してみます。
Raspberry Pi3上では、右上のwifiマークにマウスをのせると以下のように黒い画面表示がでるので、ここで192.168.3.8に相当するIPアドレスとなります。

このIPアドレスのポート8080が開いているかMacBookのネットワークユーティリティで確認します。Raspberry Pi上のbCNCを起動してPendantボタンを押しておしてからポートの確認をして下さい。
だいたいこんなところ↑にあるはずです。

MacBook上でネットワークユーティリティを起動し、右端のタブを押すとこんな↑画面。
ここでRaspberry Pi3のIPアドレスをいれますが、raspberrypi:8080を入れてだめなら、数字でIPアドレスをいれます。
Scanボタンを押すと、下の画面に開いているポートがでてくるはずです。ここで、
Open TCP Port: 8080
がでてくればつながるはずです。

その他の端末からアクセス:
MacBookやスマホなどのブラウザで、IPアドレスにポート8080をつけて、192.168.3.8:8080にアクセスします。
こんな感じです。これはMacBook上のChromeからアクセスした画面です。そのままの画面だと広がりすぎたので、表示>縮小を2回くらいして画面を小さくしました。
ここでHome | Unlock | Resetボタンの下にIdleと表示がでていればジョグボタンで操作できるはずです。Not connectedがでているとダメです(前回そうだった)。


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まとめ:
ということで、当初考えていたRaspberry Pi上のbCNCでCNCマシンを制御するというところまではできるようになりました。
しかし、あまり使い勝手が良くない。すべては3.5インチタッチスクリーンが使いにくいだけなので、7インチくらいにしないとダメかも(7インチについてはこちら)。
もっと本格的にRaspberry Piをホストとして使うのなら、前回試してみたリモートデスクトップなどのほうがいいかもしれません。

CNCマシン:Raspberry Pi3にbCNCをインストール

当初の計画であったRaspberry Pi3にbCNCをインストールしてみることにしました。Pythonは入っているようなので、pipとpyserialをインストールするところから始めました。

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bCNC wikiには、
sudo apt-get install pip
と書いてあるのだけれど、どうもインストールできない。かわりに
sudo apt-get install python-pip
と入れてみたらようやくインストールできたようです。
つづけて、
sudo pip install pyserial --update
を入力。エラーっぽいのがでたので、
sudo pip install pyserial
を入力すると、--updateをつけろと、再度
sudo pip install pyserial --update
で、なんとかインストール完了。
Raspberry Pi3はwifiにはつながっているので、bCNCのデータをダウンロードしに
https://github.com/vlachoudis/bCNC
へ行ってみると、どうやらRaspberry Pi3のブラウザでは古いSafari扱いされてダウンロードできない。仕方ないので、USBメモリ経由でMacBookに入れてあるbCNC-masterフォルダごと移動。
とりあえず、こんな感じで準備は整いました。
いつもMacBookで起動しているbCNC実行ファイルをクリックしてみると反応しない。wikiにはTerminalで起動するといいと書いてあったので、
cd Desktop/bCNC-master
と入力してbCNC-masterフォルダ内まで移動、そして
sh bCNC
を入力すると何とか起動しました。
起動することが分かったので、Raspberry Pi3とCNCマシン(Arduino)をUSB接続し再度bCNCを立ちあげてみることに。いつもとは違うシリアルポート名が2つあり、
/dev/ttyACM0
のほうでOPENを押してみるとつながりました。
しかし、画面が小さすぎてジョグボタンが出てこない。Move Gantryは画面内にあるので、使ってみると一応動きました。3.5インチじゃやっぱり使えないなと思い、それならPendantはどうかというと、192.168.3.8:8080にMacBookからアクセスすると画面がでるのだけれども、なぜかNot connectになっている。以下。

Raspberry Pi3のほうでポートが開いてないのかもしれない。

リモートデスクトップを試してみる:
そしていろいろ検索しているうちに、リモートデスクトップ(https://www.realvnc.com/)でMacからRaspberry Piを操作できるということが分かったのでやってみることに(ここを参考)。書いてある通りにやってみると、
こんな感じでMacBook上にRaspberry Pi3の画面がでてきました。しかも画面が大きい。ポートを開いて動かしてみるとちゃんと動く。これは使えるかもしれないと思いましたが、この画面がRaspberry Pi3のほうにはなぜか現れていない。MacBookで勝手にRaspberry Pi3を使って操作しているだけのようで、画面を共有しているという感じではないみたい。
それなら、Raspberry Pi3のほうもbCNCを立ち上げて動かしてみようとすると、今度はMacBookのほうがつながらなくなる。どうやら一つのポート(ArduinoとRaspberry Pi3の間のポート)を取り合いしているような感じ。なんか惜しい感じ。きっとやり方があるのだろうけど、一つずつ問題を克服していくゲームにはまってしまいそうなので、いちど中断。今までのBluetoothを使ったやり方で充分CNCマシンは使えることを考えると、これ以上問題解決してもあまり意味ないかもということで保留。
一応Raspberry Pi3上でもbCNCは動かすことができたので、収穫はその程度で充分。それとリモートデスクトップで画面の小さいRaspberry Pi3では操作できない部分を補えるかもということで、無目的なまま少しだけ問題解決したという感じ。

追記:
次の日やりなおしたらbCNC+Pendantは一応つながりました。手順はこちら

2016年5月23日月曜日

Raspberry Pi 3到着

少し前にAliExpressへ注文しておいたRaspberry Pi3が届きました。たしか5%OFFで$38.85(4328円/送料無料)でした。日本で買うより少し安いくらいでしょうか。AirMail便13日間で届きました。

Raspberry Pi3はWifiとBluetoothが標準装備されているので、Wifi上でホストとして使って、MacBookからブラウザを通してCNCマシンを制御しようと考えていました。
現在使っているbCNCもRaspberry Piにインストール可能なので試してみてもいいかもしれませんが、その他にcheton/cnc(cnc.js)やGRBLweb、LinuxCNCでも使えそうです。
しかし、今のところBluethoothもつけて無線化できたし、bCNCのPendantでスマホやタブレットからも操作できるので、わざわざRaspberry Piを今更ながら導入しなくてもよさそうです。Amazonならすぐに届いて、そのときやりたいことに使えるのですが、AliExpressの場合2~3週間はかかるので、その頃にはもうすでにやりたいことも変わっていたりして、タイミングを合わせるのが難しいかも。

CNCマシンを自分の愛車のように少しずつグレードアップしたり改造したりするのも楽しいですが、今はそれよりも本来レーザーカッターでやりたかったフェルトのカッティングをしています(ツールによってつくられるものよりもツール自体にこだわることはほどほどにして、本末転倒しないようにしています)。現在CNCマシンのほうは特に問題なく使えているので、そのうち何か使い道が見つかったら導入してみたいと思います。とりあえずは、bCNCを入れてみてもいいけど。
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関連:
CNCマシン:Raspberry Pi3でbCNCを制御+Pendant

2016年5月20日金曜日

CNCマシン:WebベースのCNC制御アプリ(その2)

Laserweb2を試す:
WebベースのCNCマシン制御アプリとして、もうひとつ気になるのが、LaserWeb/Laserweb2。
まずは最新版のLaserWeb2を試してみました。

追記:その後LaserWeb3もリリースされました。
さらに追記:その後LaserWeb4もでました。スタンドアロンのアプリになったようです。

これも前回試したChiliPeppr/grbl同様にSerial Port JSONでシリアル通信するようです。なので、Macの場合なら前回ダウンロードしたSerial Port JSON 1.86(Mac OS X x64)をつかってみます(zipファイルを解凍すると以下)。
MacBookとArduino(CNCマシン)をUSB接続して、上のserial-port-json-serverをダブルクリックして起動。そうすると前回同様Terminalが起動してシリアル通信の準備が整います。
あとは、http://openhardwarecoza.github.io/LaserWeb2/にブラウザでアクセスします。
こんな画面がでてくるので、左上のLoginボタンを押してGoogleアカウントでログインします。
あとは、上部のメニューバーのようなところで、Arduinoのシリアル通信のポートを選び、grbl、115200、Connectを押せばつながるはずです。
右側下のウィンドウにメッセージ「Grbl message: '$' for help」がでれば接続。
右側のConsole:の欄に$$を入力するとセッティング内容が表示されます。
左下のジョグボタンもいちおう動きました。

レーザー刻印加工もできるようなので左上のOpenボタンでjpeg画像を読み込ませて、左下ウィンドウのPrepare Rasterを押してみると、
元画像とちょっとずれてます。バグでしょうか。
3DならSTLフォーマットを読み込めるようなので、
ただ、まだスケール編集などは開発途中のようなので、使えるようになるにはもう少しらしいです。
LaserWeb2のほうは最近できたばっかりのようなので、まだ修正箇所があるような感じです。
名前からしてレーザー加工するならこのWebアプリが使えるようになるといいんですが、今後に期待しましょう。


LaserWeb(バージョン1)のインストール:
それでは、LaserWebのほうはどうかというと。
インストールというか起動の方法がTermnalを使うので難しそうに見えますが、書いてある通りにやってみます(ここに書いてあります)。

nodejs version node-v0.12.7をインストール。
https://nodejs.org/download/release/v0.12.7/に行き、
Macなのでnode-v0.12.7.tar.gzをダウンロードし解凍。
中のREADME.mdを開くとインストール方法が書いてます(このへんからめんどくさそう)。

Unix/Macintosh:

```sh
./configure
make
make install
```

If your python binary is in a non-standard location or has a
non-standard name, run the following instead:

```sh
export PYTHON=/path/to/python
$PYTHON ./configure
make
make install
```
おそらく、Macの場合はApple-Pythonが既に入っているので、下のほうのインストール方法で。
Terminalを開いて、まず
which python
を入力してpythonの場所を確認してみるといいと思います。もし以下のように返ってくれば、
/usr/bin/python
Apple-Pythonを使っていることだと思うので、上記インストール方法(下の方のやり方)で
export PYTHON=/usr/bin/python
と入力。
$PYTHON ./configure
と入力。そして、
make
と入力。おそらく次のmake installは、頭にsudoをつけないとエラーになるので、
sudo make install
と入力(管理者権限パスワード入力要求があるのでパスワードも入れる)。たぶんこれでnode-v0.12.7の方は大丈夫かと(かなりめんどくさい)。
あとはLaserWebのインストール手順に従い、cdを使って適当なディレクトリに移動して(移動しなくでもいいかもしれないけど)、gitクローンをつくるので以下を入力。
git clone https://github.com/openhardwarecoza/LaserWeb.git
クローンができあがるので、
cd LaserWeb
を入力してLaserWeb内に移動。
この段階でArduinoとはUSB接続しておき、
npm install
を入力。そして、
node server.js
も入力。そうするとTerminalの画面上には、
こんな感じの部分が出てくるので、下のほうに書いてある手順、
1. Open Chrome(とりあえずChromeを開いて以下のアドレスを入力する)
2.Go to :
   http://192.168.3.3:8000/(この部分のアドレスはそれぞれ異なるので、書いてあるアドレスをChrome上にコピペしてアクセスする。)
そうするとようやくLaserWebの画面がChrome上に出てきます。

右上のMachineというウィンドウの中にPortを選ぶところがあるので、そこでArduinoのポートを選べば接続されるはずです。以下。
Bluetoothモジュールを使っているので一番上のを選んでますが、普通にArduinoにUSB接続しているなら一番下のになります(これはUNOではなくてDiemillanovaなのでこんなポート名)。
あとは右下のほうのSENDの左隣にGコード入力欄があるので、$Xでロック解除したり、$$で設定内容表示されれば問題ないと思います。ジョグは右側の緑のMACHINE CONTOLをクリックで以下のような操作画面が出てきます。

ためしに、左上RASTERボタンでjpeg画像を読み込んでみました。
こんな感じでラスタ加工するセッティング画面も出てくるので適当に入力します。
多少読み込みや変換作業に時間がかかるようです。

少し待つと作業画面に画像が出てきます。

こんな感じです。こっちもなんとなく画像が一回り小さくなっているようにも見えますが、いちおう使えそうな感じです。3D読み込みはないけれども、DXFやSVGも読み込めるし、ラスタ加工もできるのでレーザーの基本的な作業はこれでも充分できそうです。
ただ、問題はインストールや起動がちょっと面倒。Terminalをあまり使わない人にとっては違和感あります。

関連:

2016年5月19日木曜日

CNCマシン:WebベースのCNC制御アプリ

現在は、Arduino Unoにgrbl0.9を入れてbCNCでGコードを読み込んで制御しています。Bluetoothをつけて無線化もできたし、bCNCのPendantでスマホやタブレットからの無線操作もできるので便利な環境になったのですが、個人的にはWebベースのCNCブラウザアプリが気になっていて、いろいろと試していました。
今までもいくつかリストアップしていましたが、
LaserWeb2
cheton/cnc
GRBLWeb
Easel
ChiliPeppr Grbl Workspace
などあります。

今回はChiliPeppr Grbl Workspaceを試してみました。以下がサイトの入り口ですが、ここにも書いてあるように、Javascriptを使ってブラウザ上でシリアル通信を行えるような仕組みになっているようです。Grbl以外にもTinyG、そしてArduinoなどもすべてJavascript化してしまう感じです。

今はアプリもブラウザ上ですべて出来るような感じになってきたので、これもそんな感じでしょうか。
とりあえずGrbl Workspaceをクリックするとすぐに以下の画面が出ます。
そして、CNCマシン(Arduino)とシリアル通信しなければいけないのですが、右下の画面に「Download Serial Port JSON Server」というのがあり、そこをクリック。
右下の画面を少し下へスクロールしていくと、JSON ServerのVesion 1.86(Mac OS x x64)があるのでMacならそれをクリックするとシリアル通信用のファイルがダウンロードされます。
ダウンロードされたファイルを解凍すると中には、
こんな感じで二つ入っています。
ここで、CNCマシンとUSB接続しておいてから、右側の「serial-port-json-server」をクリックすると、以下のように自動的にTerminalが起動します。
こんな感じでずらずらとシリアルポートが出て来ます。
これでシリアルポートのほうはつながる準備ができたようです。
また画面右下のウィンドウにいくと、Port Listタブで、接続しているArduinoボードのシリアルポートが出ているので、上画面のようにgrbl、115200を選んで左側のチェックを入れるとこのように緑色になってつながります。ダメな場合は上に並んでいる5個のボタンの左端のボタンが更新なので、何回か押してみるとポート内容が更新されて出てきます。それでもダメならブラウザで再度読み込み。

つながれば、以下のように左下のウィンドウにGrbl 0.9j ['$' for help]と設定内容がでます。
あとはこの↑「Type serial port command」のところに$Xを入力してロック解除したり、また右上のウィンドウの「Axes」(右から2番目のボタンを押すとウィンドウがひろがる)でジョグ操作したりできます。
マシンの設定が違っているかもしれないので、いちおう$$で設定内容をチェックして必要なら再設定しておいたほうがいいと思います。
それから画面上中央にあるSimulatorボタンで加工パスを動かしてみることもできるようです。
左上のウィンドウにはいくつか機能のボタンもあって、Auto-LevelやEagle BRDで基板加工をしたり、JScutを呼び出してGコード生成したり、GPIOでPaspberry Piとつないだりもできそうです。

おそらくTinyG(TinyG Workspace)のほうがgrblより性能が上なので、もっといろいろできるのかもしれません。とは言ってもgrblでも基本的なことは出来るので充分だとは思います。
こんな感じでブラウザ上でCNC制御できるのはお手軽な感じで面白そうです。ブラウザベースだとwifiを使っていればワイヤレス化も容易なので便利かもしれません。

関連:

2016年5月17日火曜日

CNCマシン:Bluetoothでワイヤレス化(その2:完成)

前回からの配線のつづき:
こんな感じでコントロールボックス内部にBluetoothモジュールをつけたあとからの作業。

ワイヤーストリッパーのおかげ:
面倒な配線作業なのですが、先日届いたワイヤーストリッパーのおかげで少しははかどりました。いつものAliExpressで1000円(送料込み)。ガシャンと勢い良く皮膜が剥けます。

非常停止ボタンの見直し:
とはいっても、いろいろ考えることがあって、この際、機能が中途半端だった非常停止ボタンの配線も変えることにしました。40mmもある巨大なボタンなのに、Arduinoのリセットをするだけだったので、コンセントから来ているAC100Vも遮断できるようにすべき。幸いこの非常停止ボタン(これもAliExpressで139円送料無料)、内部に二回路入っていて、ひとつは普段オープン、もうひとつはクローズドになっています。いままでは、普段オープンのほうだけをCNCシールドのE-STOP端子につないでいましたが、普段クローズドのほうもAC100V電源の非常時遮断に使うことにしました。
まずはこの非常停止ボタンを配線することに。ただ、これとは別に主電源スイッチもあるのですが、それもAC100VをON/OFFできます。機能がダブっていそうですが、実はMacBookとArduinoをUSB接続しているときに、主電源を落としてもArduinoはMacBookのUSBケーブルから電源供給されているため電源が落ちるというがありません。非常停止ボタンの場合は、Arduinoもリセットするのでより確実という感じです。ということで非常停止ボタンのほうは何とか片付きました。


新たにスイッチ追加:
今回はBluetoothのON/OFFのスイッチもつけなければいけません。Bluetoothの送受信ピンは、Arduinoのシリアル通信用のピン(D0とD1)とつながっているために、そのままだとUSB接続の際にMacBookから送受信すると干渉してしまいます。
ということで、一個余っていたスイッチを正面のパンチングメタル上につけることにして、これを主電源スイッチに変更。LED付きスイッチなので電源が入っているかどうかも確認しやすいです。面倒ですが、いままでの主電源スイッチの配線を移動。非常停止ボタンとも絡んでいる部分なのでちょうどよかったのかもしれません。それでいままでの主電源スイッチをBluetooth用に。
しかし、配線がかなり複雑になってきてやや混乱気味です。間違うと大変なので、一応紙に配線図を描きながらダブルチェックしつつ作業しました。


Arduinoへの別電源供給:
もうひとつ面倒なのが、Arduinoへの電源供給。これまではMacBookとUSB接続で電源供給されていたけれども、ワイヤレスなので別に電源を確保しなければいけません。レーザー用のDC12V電源があるので、そこからつなげることにしました。Arduinoにも外部電源用ソケットがついているのですが、それは使わないで裏側から直にケーブルをハンダづけしました。上画像でも分かるように、Arduinoボードがケーブルに埋もれているので、取り出すにはケーブル全部とCNCシールドを外さないといけません。これが面倒に感じてしまって後回しにしていましたが、やる気を出して作業続行。


なんとか配線終了:
下の画像のように、この部分はスイッチ類や配線ですごいことに。特に面倒なのがLED付きスイッチ。大抵のLEDつきスイッチは、ただ単にスイッチボタンにLEDが入っているだけでスイッチ部分と連動もしないので、必要な抵抗や配線は自分で考えてつけなければいけません。
LED付きだとON/OFFの確認がしやすくなるし、光ってた方が見た目もいいし、という理由で選んだので作業量が増えても仕方ないですが。



動作確認:
とりあえず、両側の板をつけるまえに動作確認。主電源スイッチは手前パンチングメタル上の赤く光っている丸い押しボタンスイッチです。上画像は、USB接続でも大丈夫か確認しているときのものです。特に問題なさそうです。


正面からみるとこんな感じ。手前パンチングメタル上の赤い主電源スイッチの下にやや緑色に光っているのがBluetooth通信中ということです(通信が切れると赤)。パンチングメタル裏にBluetoothモジュールは入っています。上面の3個並んでいる一番手前がBluetooth用スイッチです(以前は主電源スイッチだったもの)。真ん中がLED照明用スイッチ(まだLED照明はつけてない)。一番奥がレーザー用スイッチ。
一応、BluetoothでもUSB接続でも動くことを確認できたので、両側面の板もつけて作業終了。

ワイヤレス化と言っても、主電源スイッチとBluetoothスイッチをON、そしてbCNCでBluetoothのSerial Portを選んでOpenを押すだけです(上画像左下のConnect on startupにチェックを入れておけば、bCNCを立ち上げたときに記憶しておいたポートに自動で接続されます)。仕組み的にも、シリアル通信のパイプ役になっているだけなので単純です。このBluetoothモジュールはClass1(通信最大距離100m)で強力なので多少のノイズにも強いかもしれません。

これで、パソコン作業しているテーブルの上からもワイヤレス操作可能です。それとbCNCのPendant機能で、他のパソコン、スマホ、タブレットのブラウザ上からもワイヤレス操作可能です。
MacBookをわざわざCNCマシンのそばに持って行かなくてもよくなったので、かなり便利です。ポートマッピングすれば外出先からも操作できますが、そこまではいまのところ必要ないです。

あと残っているのは、トリマーにつける集塵カバー(LED照明付き)くらいでしょうか。以前AliExpressに注文したリング型LEDがまだ届いていないので、それが届いてからつくることになると思います。
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