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*CNCマシンの制作記録は2016/04/10〜の投稿に書いてあります。


2016年3月28日月曜日

CNCマシン:Z軸再検討、そしてさらには、、、

だいたいCNCマシンのパーツリストは出来たのですが、Z軸に関してまだ疑問が残っています。面倒だからShapeoko2のZ軸キットを買ってしまおうと思いましたが、通常のM8の棒ネジを使っており、精度のわりに9040円もするので、やはり自作かなと再検討。キットなら、OpenBuildsPartStoreの以下のものがよさげなのだけど、送料含めるとかなり高い。

これ↑で、11254円。ただし送料込みだと約18000円になってしまう。NEMA23対応でLead Screwの部分もしっかりしていそう。長さは250mmのもの。ただちょっと気になるのは、ステッピングモーターが長めのスペーサーを通して2カ所だけで固定されている。3本目の脚はカップリングがついている軸の部分。中の棒ネジが上下のベアリングをはさんで固定されていて構造的には大丈夫なのだろうけど、ちょっと変。それとも軸が良く見えるように、単に手前2本を外してあるのかな?
ちなみにAliExpressで買おうとしていた、Shapeoko2のZ軸キットは以下。

見た目だけでは分かりにくいかもしれないけど、普通の棒ネジM8、裏側には樹脂製のネジを切ってあるブロックがついている。アンチバックラッシュというわけでもない。NEMA17対応。使われている部品が大したことなく、自作したほうがましなのではないかと。これが9040円なので、それ以下でつくれるという条件で。しかも精度よく。

ということで、またいろいろとZ軸の部品を探し始めることに。オリジナルマインドやミスミで部品を探してみたけど、工業用のかなり高価なものばかりなので、やっぱりAliExpressで探すしかない。

まずは、Lead Screw部分。前に見つけたこれ↓

真ん中の黒い樹脂ブロックが、いちおうアンチバックラッシュとなっている。これはShapeoko2のZ軸アップグレードキットの一部。そのアップグレードキットはもう売ってないらしい。
ただ、これ↑だとLead Screwの両端が未加工状態。このままでもカップリングで接続するなりして使えるかもしれないけど、せっかくだからもう少し工夫したい。旋盤で削ればいいのだけど、材質がステンレスなので、ステンレス用のバイトを買わなくてはいけない(Amazonで2200円)。


きっとこれ↑も中国製。ステンレス用のバイトは持ってないから買ってもいいけど、どんどん遠回りになってしまうので、また探してみることに。そうすると、このLead Screwだけ売ってるとこがあり、説明を良く読むと、加工してくれると書いてある。以下。

TR8*4, stainless steel threaded rod, 290mm」1066円(送料込)。
これだと(写真は規格が違っても同じものを使い回しているらしい)、直径8mm、ピッチ2mm、一回転で4mm送られる。これの両端10〜20mmの長さで径6mmにしてもらえると肩もついてベアリングにきっちりはまってくれる。さきほどのアンチバックラッシュの黒い樹脂ブロックも別売りであるので、それも必要。以下(顔みたいな部品)。
これ↑1005円(送料込)。上の棒ネジとあわせて合計2071円。セット販売しているもの(1956円)より少し高くなるけど、ちょっとの差なので問題ない。日本で買うと、台形ネジだけで2000円以上するはず。この段階では、XY軸がNEMA23でいくので、Z軸もついでにNEMA23にしようと思う。ちなみにShapeoko2のZ軸セットはNEMA17なので、精度+パワーアップできそう。


つぎに、直動移動のガイドをどうしようかと。Shapeoko2のZ軸キットはMakerSlideとV-Wheelを使っている。それでもいいのだけれども、いろいろAliExpress内を探していると、こんなものが。以下。

これ↑は、2個セットのリニアレール(200mm長)。値段が2073円(送料無料)。一本1000円か、安い。サイズはいくつかあるけど、レールの直径がこれは10mm、下の台座の幅が32mmらしい。
ここではレールの長さも切ってくれるらしい。Z軸はあまり重くならないようにコンパクトにつくろうと思っているので、この200mmで大丈夫そう。
しかし、良く読むとレールだけらしい。「SBR10UU」というLinear Slide Blockは別売り。

では「SBR10UU」というLinear Slide Blockを探してみると、ありました。以下。

4つで↑、1903円。 直動にはペアで必要なので、Z軸だけで約3000円。おそらく、MakerSlide+V-Wheelよりも精度はでそう。ということは、X軸やY軸もこれでいけるかもしれないと思って4個セットでもいいのかもと。でもこのスライドブロックの図面を見るとかなり小さい(軸方向の長さで35mm)ので、場所によっては2個つなげる必要があるかも。ロングバージョンもあるけど、それだとレール軸径が16mmになってしまう。Z軸はおそらく左右一個ずつで合計2個。XY軸は2個つなげたほうがよさそう。そうすると、X軸4個、Y軸も4個で、合計10個。10個セット(2905円)というのもあるので、それにしよう(割安にもなるし)。と思ったら、よくみるとこのタイプは丸棒用だった。やっぱりさっきの4個セットを2〜3セット買わないと。
OpenRail Slide Railを使うはずだったけど、すべてXYZ軸をこれに置き換えるとどのくらいかかるか?
レール1000mmのものを見てみたら、2本で4485円(送料込)。なんかここはEMSで送るからレール自体安いけど、送料がそれ以上に高い。普通の遅い配送でいいのだけれども。

ということは、
X軸レール(1000mm)2本 4485円
Y軸レール(1000mm)2本 4485円
Z軸レール(200mm)2本 2052円
スライドブロック 4個セット×3 5709円
合計:16,731円

あとは、
Z軸用Threaded Rod 1066円
アンチバックラッシュ樹脂製ナット (Z軸用) 1005円
カップリング(6mm-6.35mm) 331円
Z軸用フランジ付きベアリング(内径6mm) 367円
NEMA23 3個セット 7502円 (レートが前回よりも50円値上がった)
NEMA23 単品 2841円
DRV8825 4個セット 803円
タイミングプーリ(5個)+ベルト(5m)セット 3112円
タイミングベルト用アイドラー(12個セット)2721円
合計:19,748円

そして、
ミスミのアルミフレーム類一式が 12,330円

全体合計:48,809円

という感じで、なんとか5万円以内には収まった。前回と比べれば、V-Wheelとかは全て廃止だけど、オールNEMA23でいちおう性能は上がったはず。


前回と今回の比較
前回のレールの部分(直動するために必要な部品類)だけを抜き出すと、
OpenRail Linear Rail(1mx6本) 5151円
V-Wheel(12個セット) 2588円
Eccentric Spacer(10個セット) 1591円
Shapeoko2 Z軸キット(1個) 9040円
合計:18,930円

そして今回この部分に相当する部品だけを抜き出すと、
X軸レール(1000mm)2本 4485円
Y軸レール(1000mm)2本 4485円
Z軸レール(200mm)2本 2052円
スライドブロック 12個 5709円
Z軸用Threaded Rod 1066円
アンチバックラッシュ樹脂製ナット (Z軸用) 1005円
カップリング(6mm-6.35mm) 331円
Z軸用フランジ付きベアリング(内径6mm) 367円
合計:19,500円

今回のほうは他にアルミ板やネジ類も必要なのでもう少し必要。ただ性能はあがったので、結果的には今回のほうがいいかもしれない。作業量が増えるのは、まあ仕方ないだろう。
前回ので発注しちゃおうと思っていたけど、こうやって検討を重ねるとどんどん内容が変わってくる。きりがないかも。これで発注しちゃっていいのか?とまだ疑問は残るけど。

ひとつは、このレールをミスミのアルミフレームに沿わせるようにボルト締めすることになるけど、このレールの穴の左右の間隔が22mm、ミスミの20mmだとちょっとずれてしまう。レールの穴を7mmに拡大すれば間隔20mmでM5なら入る。もしくは、ジグをつくって、レールに新たに穴をあけるかという感じ。でも、そうなってくると、ミスミのアルミフレームを使う意味もあまりなくなってしまう。それなら、普通のアルミ材をつかったほうが安くなる。
元々このアルミフレームは好きじゃないので(理系っぽい人が好むのは分かる)、フレーム自体もとから作ろうかとも思ってしまう。
だんだん当初のイメージと変わってきてしまった。このへんをもう少し検討かな?
というか、自分をどう納得させるか?という問題。

ちなみに、ミスミで単なる素材としてのアルミ角パイプを見てみると、
40x60x1000/t=2/4本で10,416円(こちらは1mなら4本単位、元々が4mだからか)
50x50x1000/t=2/4本でも10,416円、一本あたり2604円
コの字型のチャンネルなら、
60x30x1000/t=3で1本2750円(こちらは5本とかでも買える)
60x30x1000/t=3/4本セットで9288円(4本単位)
60x30x4000/カットなしでそのままなら8140円

しかし、ミスミのアルミフレーム4080は1770円/m。意外に素材アルミのほうが高い。

CNCマシン:発注部品(仮)

大体目処はついたので、そろそろ部品を発注しようと思います。
CNCマシンのサイズは縦横約1000mm。Z軸は上下に200mmくらい移動できればいいでしょう。まだレーザーモジュールは保留。

発注先は、AliExpressとミスミ。主にはこの二つ。
InventablesやOpenBuildPartStoreにも注文したいけれども、送料がかなりかかって1.5〜2倍くらいの値段になってしまうので、できるだけ上記二つに絞って注文できる範囲で。

AliExpress:(電気系、特殊な部品類)
XY軸用ステッピングモーター NEMA23:57BYGH420(3個セット) 7452円
Z軸用ステッピングモーター NEMA17:17HS8401(1個) 1590円
ステッピングモータードライバ DRV8825(4個セット) 797円
Shapeoko2 Z軸キット(1個) 9040円
タイミングプーリ/2GT/20歯(3個)+ベルト(5m)セット 3091円
タイミングベルト用アイドラー(12個セット)2721円
OpenRail Linear Rail(1mx6本) 5151円
V-Wheel(12個セット) 2588円
Eccentric Spacer(10個セット) 1591円
合計:34,021円

ミスミ:(主にアルミフレーム類)
X軸用アルミフレーム4080(1m、1本) 1770円
Y軸用アルミフレーム4060(1m、2本) 3460円
Y軸連結用アルミフレーム2060(1m、2本) 2100円
コーナー用ブラケット(8個) 1520円
エコノミー先入れナット(100個セット) 1400円
極低頭六角穴付きボルトM5、8mm長(80個) 2080円
合計:12,330円

全体合計:46,351円

とりあえずこんな感じでしょうか。これで部品的には9割くらい揃ったかな。
AliExpressで購入するShapeoko2のZ軸キットが9040円で高いけれども、自作してもそれなりに(5000円以上)かかりそうなので、今回はキットを流用。
アルミ板やケーブルなどまだ足りない材料もあるけれども、それは他でもすぐに調達できるので、発注しなければ入手しにくいものだけをとりあえず列挙してみました。
一応、安定化電源12Vと24Vは持っているのでそれを流用。
スピンドルなしで約5万円という感じです。

レーザーカッターだけにするなら、Z軸もいらないし、NEMA17だけでいけそう。もう少し華奢なつくりにして、そのかわりレーザーモジュールを5.5W(26300円)にすれば、5万円くらいでつくれそう。
いずれにせよ、ミリング+レーザーCNCマシンが10万円以下で完成するんじゃないかな。やっぱり自作のほうが楽しいし改造しがいもあるし安くあがる。

追加の部品:(組み立てながら必要に応じて)
・XY軸スライダー用のアルミ板+ネジ、スペーサー類
・ケーブル、端子、スイッチ類
・マイクロスイッチ(リミット用:6カ所)
・その他、補強用、脚用素材

後々購入予定の部品:(ある程度出来上がってから)
・CNC Shiled V3.10(GRBL0.9品ピン配列対応)
・TTLドライバ付きのレーザーモジュール(3〜5.5Wくらいのもの:予算1〜2.5万円くらい)
・専用ルーター/トリマー(できればブラシレスモーターで)
・専用安定化電源


AliExpressは、何回か単品で頼んだことはあるのだけれど、だいたい平均して送料無料の場合は3週間はかかったと思う。トラッキングしても出来なかったり、ずっと税関で止まっていることがよくあった。今回のようにいろんなものを一度に頼んでも、メーカーがそれぞれ違うから、別々に送ってくるんだろうな。早いのもあればなかなか届かないのとか。まあ、いまから頼んで一ヶ月後って感じかな。安いから仕方ないと思うしかない。それに比べればミスミは即日配送で早すぎる。
明日再度チェックして注文しちゃおう。





2016年3月27日日曜日

MakerSlideかv-Slotか、あるいは?

現在決まっているのは、

・CNC Shield3.0(後々、3.10へ)
・ステッピングモータードライバ:A4988(後々、DRV8825)
・Grbl Interpriter:Grbl v0.9
・G-Code-Sender:Grbl Controller3.6.1(その他いくつかあるので使いやすいもの)

という感じで、コントローラーとソフトはなんとななりそう。
ステッピングモーターも前々回大体使えそうなものが見えて来た感じ。オールNEMA17にしようと思っていたけど、できるだけNEMA23を使う方向で。

あとはやっぱりハードの設計。特にレールとスライダーを剛性やガタつきないようにどう組み立てていくか?レールに関しては、MakerSlideかv-Slotかという選択にはなるだろうけど。
その前にShapeoko3やX-CARVEでは、どのくらいの断面サイズのアルミフレーム(レール)が使用されているかチェックする必要がある。

Shapeoko2に比べ、Shapeoko3ではさらにアルミフレームが太くなっている。Shapeoko2やX-CARVEでは、MakerSlide20x40のレール付きアルミフレームが使われている。
これ↑は、20x40mmのMakerSlide(Inventables:$20.93/m)。ためしに1mを3本買うと、送料込みで$116.73(約13365円)。つまり4455円/m。
AliExpressだと5380円/m(送料無料)。

それに比べ、日本のミスミで売っている通常のアルミフレーム(レールなし)は以下。
同じ20x40mmのものでHFS標準タイプなら890円/m、HFSエコノミータイプで800円/m。
AliExpressだと安いのかと思ったら普通のアルミフレームですら送料込みで約2500円/m。

アルミフレームではないけれどもレール部分だけのものもAliExpressでは売っている(以下)。
フラットバーの片側にMakerSlideのような山型のレールがついている。
OpenBuildsPartStoreでも「Open Rail Linear Rail」で売っており、図面もあるけど小さくて見にくい(678円/m送料別)。でも便利そう。
ミスミのアルミフレームに取り付ければ、合計で約2800円/mとなる。案外いいかも。
以上が、MakerSlide。

もうひとつの候補としてv-Slot railがある。これもサイズ20x40(2040と呼ばれている)で比較してみる。
まずAliExpressでは、2495円/m(送料込み)

特にこの店では、様々な種類のv-Slot railを売っているようだ。
20x20(1554円/m)、20x40(2495円/m)、20x60(2953円/m)、20x80(3769円/m)まである。それぞれ送料込み。
さらに40x40もある(以下)。3031円/m(送料込み)。40x40はX軸にいいかもしれない。

まとめれば、MakeSlideの場合は基本的に20x40mm、太くするならミスミのアルミフレームにレールだけの部品を取り付ける感じ。
v-Slot railの場合は20x20から20x40、そして40x40もあるので、この組み合わせでそのままつくることができるかもしれない。
特にX軸は強固でなければいけないので、40x40がいいかも。Y軸は、20x60という感じか。

ここで再度「Shapeoko」と「X-CARVE」ではどのくらいの太さのフレームをつかっているかチェックしてみる。

Shapeoko1:
X軸:20x40mm MakerSlide(V Wheel上下2個ずつ合計4個でスライド)
Y軸:20x40mm MakerSlide
Z軸:20x40mm MakerSlide

Shapeoko2:
X軸:20x40mmを2本 MakerSlide(V Wheel上下前後2個ずつ合計8個でスライド)
Y軸:20x40mm MakerSlide
Z軸:20x40mm MakerSlide

Shapeoko3:
X軸:85x55mm 新フレーム(片側レール付き/V Wheel上下2個ずつ合計4個でスライド)
Y軸:85x55mm 新フレーム
Z軸:20x20mm MakerSlide(両サイドに1本ずつ合計2本)

*X軸がShapeoko1から2になると2本に強化されている。そしてShapeoko3ではXY軸ともに新たな大断面のフレームとなっている。ShapeokoはXL/XXLサイズ(作業エリア834mm角)をリリースすることを想定して、この新フレームをあらかじめ用いていたのかも。


X-CARVE:
X軸:20x40mm MakerSlide(V Wheel上下2個ずつ合計4個でスライド)
Y軸:20x40mm MakerSlide
Z軸:20x40mm MakerSlide

*X-CARVEはサイズが大きくなってもXY軸ともに20x40をつかっている。Shapeokoに比べると確かに華奢かもしれない。というか、X-CARVEも何かしらのアップグレードをしたいのだろうけど、Shapeokoのほうが開発スピードが早いのかもしれない。

ということから、フレームの剛性についてはShapeokoを参照したほうがよさそう。
おそらく、ステッピングモーターのトルク、スムースな動き、V Wheelのガタつきはあまり問題にならないのかもしれない。それよりもフレームの剛性をいかに獲得するかのほうが、最終的な精度の問題に反映されるのかもしれない。

X軸に関しては、Shapeoko3のような特注フレームをつくるわけにはいかないから、最低でも20x60mmダブルで40x60mm、あるいは20x80mmダブルで40x80mmに太くするとかしたほうがいいかもしれない。
そうなると、2060ならX軸に2本、Y軸は1本ずつ合計2本、4m必要となる。
2080でも4m必要。

ミスミのフレームであれば、4060(1920円/m)も4080(2850円/m)もある。
エコノミーなら4060(1730円/m)、4080(1770円/m)。

これに↑、AliExpressで売っていた片側レール部品をつければ、1mにつき1972円プラス。
ということは、
標準4060なら3892円/m、標準4080は4822円/m。
エコノミー4060なら3702円/m、エコノミー4080は3742円/m。
v-Slot rail 2060ダブルなら5960円/m、2080ダブルは7538円。

具体的に全体で何本必要かと言えば、エコノミーの場合
X軸4080:1本、1m(上下レール部品付き)、3742円
Y軸4080:2本、2m(上下レール部品付き)、3702x2=7404円
Z軸:未定
他2080:2本、2m(レールなし)、1550x2=3100円
そうすると合計フレーム+レール代は、14246円。

Z軸をShapeoko2のキット部品(9040円)を使い、
以前計算したステッピングモーター(NEMA23を3個で7452円+NEMA17を1個1590円)
と合計すると、32328円となる。
そのほか、
V Wheel20個セット3492円、
タイミングプーリーとベルト、
接続金具やアルミプレート、
ネジ類など入れて5万円以内には収まりそう。
残るは、レーザーモジュール5.5W(26300円)くらいか。

フレームが4080で、NEMA23が3個、NEMA17が1個。まあまあ丈夫そうで力強くもある。最初のイメージよりはかなりスペックはあがったけれども、それほど高いわけでもなさそう。
もっと安くつくれるだろうけど、そうすると剛性がとれない上にモーターも非力で使い物にならないかもしれないから、そこそこ強固な感じでつくっておいたほうが後々いいかも。

これで大体予算とスペックのイメージができた。あとは最終的な決定をして、そろそろ発注しなければいけない。AliExpressの送料無料だと3週間くらいかかるときもあるから。中国すぐ近くなのに遅い。


2016年3月26日土曜日

いろいろあるG-Code Senderについて

Grbl Controller:(使い方はこちらへ
Mac+Arduinoという環境で、Arduino用CNCシールドを探すところから始まったので、まずは:
Protoneer Arduino CNC Shield V3.10
この↑シールド(A4988付き)でステッピングモーターを動かすことができるけれども、それをPC(Mac)から操作するソフトも必要なので、
Zapmaker Grbl Controller 3.6.1(for Mac)
が見つかった。インストールが面倒そうなのですが、このページの以下の投稿から「3.6.1-T4」か「3.6.1」が簡単にインストール出来る。ちなみにWin/Linux版はこちらから
この人↑が「3.6.1-T4」と「3.6.1」のバイナリーをつくってくれたらしいので、青文字の「3.6.1-T4」か「3.6.1」をクリックすればソフトをダウンロードできる。

しかし、調べていくうちにこの手のソフトがたくさんあることが分かってきた。
基本的にはGRBL関係なら以下のサイトに行くといいみたい。
https://github.com/grbl
ここには、
・grbl:(Arduinoにアップロードするファームウェア)
・grbl-builds(コンパイルされていないファームウェア保管場所)
・grbl-sim:(Arduinoなしでシミュレーションできるらしい)
・Universal-G-Code-Sender(JavaベースのクロスプラットホームのGコード操作ソフト)
の4項目がある。

Universal-G-Code-Sender:
Zapmaker Grbl ControllerのかわりにUniversal-G-Code-Senderを使うこともできるようで、もしかしたら、こちらのほうがメジャーなのかもしれない。以下のようなインターフェース。
似たような感じではあるけれど、使ってみてどちらが自分に合うかで決めればいいと思う。

ShapeOko Wikiにあるリスト:
ほかにもこの手のソフトはいろいろな人によって開発されていて、以下の「Shapeoko」のwikiサイトに載っている。
http://www.shapeoko.com/wiki/index.php/Communication_/_Control
この中のリストにも「Zapmaker Grbl Controller」があるけど、「Shapeoko」でも使っていたようだ
現在の「Shapeoko3」では、「Carbide Motion Machine Control Software」を使っているみたい。こんな画面(以下↓)。
ちなみに「Shapeoko3」は、Arduinoシールドに「CNC Shield」ではなく「gShield」を使っている。

この手のソフトは、G-Code-Senderと呼ばれているようだ。そしてArduinoにアップロードされるファームウェアはG-Code-Interpriterと呼ばれているらしい。日本語ではGコード送信プログラムとかGコード解析プログラムとでもいうのでしょうか?

他には、Interactive G-Code-Generatorというのもあり、Javascriptでできる「Javascript G-Code Generator」というのもあるらしい、Webやブラウザ上でするにはいいかもしれない。
たしか、Smart Laser Miniがブラウザ上のインターフェースであるため、ネットを通して遠隔操作もできるようである。と、いまSmart Laser Miniのサイトを見に行ったら、来月(2016年4月)に新しいのでるみたいです(以下)。
レーザーモジュールが3Wにパワーアップしそうな感じです。価格は10万円くらいになってしまうのでしょうか。

ということで再びG-Code-Senderに戻りますが。
「X-CARVE」も「gShield」を使っている。インターフェースはブラウザ(今回はSafariで)で操作可能。以下のような感じ。これも右側に3Dシミュレーション画面のようなものがある。シンプルにまとまっていて素人でも使いやすい感じになっている。
いろんなG-Code-Senderが使えるということが分かったのですが、この際G-Code-Sender自体も自分の使い方に合わせてプログラムしようと思いましたが、今回はそこまではやらないで、既存の使いやすいものを試しながら選んで行こうと思います。

追記:
この記事を書いているときは、まだよく知らなかったので上記のようなソフトを試していました。現在はbCNC(以下のリンク)というG-Code-Senderを使っています。

関連:
CNC関連のソフト(まとめ)
G-Code-Sender(bCNCなど)

GRBLソフトウェアを試してみる

追記:
2017年現在では、このページの内容はやや古いものとなっています(Grbl0.9以前のもの)。
現行のGrbl1.1ならびにそれに対応したG Code Senderを使用する場合は、こちらのページを参考にして下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハードのほうは、ネットで調べながらなんとなく検討はついてきました。
ソフトのほうは思っていたより簡単でArduinoがあれば何とかなりそう。
とりあえず、目をつけておいた「CNCシールド」を使おうと思っているので秋葉原で売っていないかチェック。

aitendoで中国製CNCシールドが売っていることが分かった。ネットで買ってもよかったけれども、すぐに試してみたいので店頭で購入することに。aitendoと言えば、昔は自作液晶スクリーン屋だったと思うけど、いつのまにか店も引っ越して、Arduino関係をかなり増やしていた。新店舗もすごい量の商品。全部中国製ぽいけど。まあ、安いから実験するにはいいかも。
追記:
以下のCNCシールドはV3.0(grbl0.8対応)です。最新版はCNCシールドV3.51(grbl0.9)になります。V3.0とV3.51の違い、あるいはV3.0でgrbl0.9/1.1を使う場合についてはこちらへ

CNCシールド950円、安い。ついでにドライバも。

ドライバは、ネットでもっと安いのがあるけど、実験ということで3個購入。
ついでに、Arduino UNOも買っておこうと秋月へ。Arduinoも中国製のクローンでもいいかもしれないけれど、一応純正品を。ArduinoはDiemilanove以後買っていないし、そのDiemilanoveも壊れてしまったので、交換用ATMEGA328も1個購入。
AliExpress.com Product - Free shipping! New cnc shield v3 engraving machine / 3D Printer / + 4pcs A4988 driver expansion board これ↑なんかは(AliExpressで)、シールドとドライバ(4個)セットで456円しかしない。安い。

アマゾンでも売っていて、送料込みで670円(以下)。


これでコントローラーは一応揃ってしまったので、Arduino UnoにCNC libraryを入れてみることに。

手順(旧型Grbl v0.8):*v0.8は古いので、v0.9あるいはv1.1の場合はここをスキップ
https://github.com/Protoneer/GRBL-Arduino-Library
にアクセスし、画面下のほうにある「How to install it:」から、
https://github.com/Protoneer/GRBL-Arduino-Library/archive/master.zip
このzipファイルをダウンロード。おそらく自動解凍するので、
「GRBL-Arduino-Library-master」というフォルダが出来上がる。
フォルダ名を「GRBL」に改名し、Arduinoのlibrariesフォルダへ入れる。Macなら、
/Users/username/Documents/Arduino/libraries
の中へ入れるだけ。
あとはArduinoソフトを起動して、
「Arduinoメニューバー>ファイル>スケッチの例>カスタムライブラリのスケッチの例>GRBL>GRBLtoArduino」を読み込む。
以下の画面が出て来て、
あとはArduinoボードをUSB接続しアップロード(ツール>マイコンボードでArduinoボードの種類、ツール>シリアルポートも正しく選択しておくように)。
これでArduino側は終了。Arduinoボードは、ゆくゆくはCNCマシンのステッピングモーターを動かすために、マシン本体へ取り付けられることになる。


Grbl v0.9の場合:(追記:最新版grbl1.1についてはこちら
上記はGrbl v0.8だったけど、v0.9をインストールすることに。
*Grbl v0.8をインストール済みの場合は、Grbl v0.8を消去してからインストール
つまり、「/Users/username/Documents/Arduino/libraries」内の「GRBL」フォルダを捨てる
このページ(grbl本家wiki)を見ると、Arduino IDEを立ち上げてから、インポートする方法が載っている。
・まずこのサイトの画面右側の「Download ZIP」をクリック。
・そうすると「grbl-master.zip」がダウンロードされる。
・「grbl-master.zip」をダブルクリックして解凍する。
・解凍すると「grbl-master」フォルダができあがる。
・Arduino IDEを立ち上げる。
・「Arduinoメニューバー>スケッチ>ライブラリをインクルード>.ZIP形式のライブラリをインクルード...」を選択。
・そうするとファイル選択のウィンドウが出るので、先ほど解凍したフォルダのほう「grbl-master>grbl」を選択。
・インクルードされたら、「Arduinoメニューバー>ファイル>スケッチの例>カスタムライブラリのスケッチの例>grbl>grblUpload」を選択。

現れた画面↑上で、「検証」、「マイコンへ書き込む」でArduinoボードへアップロード。
以上。

Arduino IDEでArduinoボードにアップロードされたgrbl0.9jを確認する:
CNCシールドを装着したArduinoボードをパソコンとUSB接続し、Arduino IDEを立ち上げて、メニューバーの「ツール>マイコンボード」から使用しているArduinoボードのタイプ(Arduino UnoならArduino/Genuino Uno)を選択。続いて「ツール>シリアルポート」からArduinoボードのシリアルポートを選択。
Arduino IDEの画面右上にあるシリアルモニタボタンをクリックする(以下)。


そうすると、シリアル通信用の画面が出てきます(以下)。
この画面↑右下にあるbaudrateをgrbl0.9以上なら115200 bps(grbl0.8なら9600)にしておきます。

最初に接続すると、上画像にのように「Grbl 0.9j ['$' for help]」と出てきます。ここでArduinoにアップロードされたgrblのバージョンが0.9jであることが確認できます。
続いて、コマンド入力欄に$$(設定内容確認コマンド)を入力し(以下)、
そして、右上の「送信」ボタン↑を押すと、

このような↑、現在のArduinoボード内にアップロードされたgrblの各種設定がでてきます。
それぞれの設定内容(grbl0.9)については、grblのサイトに書いてあります。
例えば、ここで各種設定の下から3行目にある$130=500.000に対して、
$130=300
を入力するとX軸の移動範囲を300mmに設定し直すことができます。
再度、$$を入力し設定内容を確認すれば、
このように↑設定内容の下から3行目にある$130の項目は、
$130=300.000
に変更されたことが確認できます。
このような設定は後々使うG Code Sender(GRBL Controller、Universal G-Code Sender、bCNCなど)で行えばいいのですが、一応Arduino IDEのシリアルモニタ機能でも可能なので、動作確認のために試してみるといいでしょう。


GRBL Controller:
つぎに、CNCマシン(Arduinoボード)をMac上で操作する「GRBL Controller3.6.1」ソフトをダウンロード。「GRBL Controller3.6.1-T4」というのもあるみたい。Win用はこちらから
このソフトで何をするかというと、
・CNCマシンの各種パラメータ(移動距離、移動スピードなど)の設定
・左右前後上下ボタン(ジョグボタン)でヘッドを材料の位置へ移動したり(加工原点設定)
・このソフトとは別にあらかじめ用意しておいたGコードファイルを読み込んでCNCマシンへ送信し加工開始
という感じ。Gコードを送信するためのソフト(G Code Sender)であって、このソフトでGコードを生成するわけではない。Gコード生成(G Code Generator)などほかのソフトについてはこちらへ
追記:
その後、Gコードを送信するソフト(G Code Sender)をいくつか試してみましたが、個人的にはGRBL ControllerではなくbCNCというのが便利で使っています。

あとはステッピングモータードライバ(A4988)をのせたCNCシールドをArduinoボードに装着し、MacとUSB接続、GRBL Controller3.6.1を立ち上げる。
GRBL Controller3.6.1の画面はこんな感じ↑。Grbl v0.8ならBaudRateは9600。v0.9なら115200。
CNCシールド(Arduino)とUSB接続後、Port name、Baudrateを選び、Openボタンで開始。
画面右のほうに3つのタブがあり、Advancedタブを押すと、
こんな画面↑が現れて、GRBL Settingsボタンを押すと各種設定ができそう。

そうすると、こんな設定画面↑が現れて、下から3行目にあるX軸の最大移動範囲(x max travel, mm)に400.000を入力(設定)してみる。数値を入れたらリターンを押してから、下のApplyボタンを押す。しかし、、、
> $28=400.000
error: Invalid statement
というエラーが出てしまう。どうやら、他の項目も同じようにエラーがでるようで、このソフト自体にエラーがありそう。$130=400.000のはずなのに、なぜか$28=400.000と認識しているようで、そのためにエラーがでているみたい。対応する項目がずれているのかもしれません。
なので、画面左にあるCommand欄に手動で、以下のように$130=400を入力しリターン。
そうすると、コンソールには
> $130=400
と出て来て、設定されたはず。ちなみに、先ほどのAdvanced>GRBL Settingsを押してみると、
こんな感じで↑、下から3行目には400.000がきちんと設定されています。どうも、このGrbl Settings画面で入力するとエラーが出るようなので、Commandから手入力したほうがよさそうです。このような理由からも、このソフトは使わなくなりました。
以下は、GRBL Controller3.6.1-T4(こちらはエラーでなさそうです)
GRBL Controller3.6.1-T4の画面はこんな感じ↑。なんか3Dの画面がついてる。

まとめ:
・Arduinoボードへアップロードするプログラム/ライブラリ(Grbl v0.8またはv0.9)
・Mac上で操作するアプリのインストール(Grbl Controller 3.6.1-T4がおすすめ)
の二つが必要。
そして、
・Grbl v0.8の場合はGrbl Controller上のBaudRateを9600
・Grbl v0.9の場合はGrbl Controller上のBaudRateを115200
にする必要がある。
*Grbl Controller 3.6.1のほうは、なぜかエラーがでるので、使うならGrbl Controller 3.6.1-T4のほうがよさげ、機能も豊富だし改善されているようです。
おそらく、Arduino経由でCNCマシンを検索すると(特に日本語で)、CNCシールドやGrbl Controllerに行き着くと思うのですが、Grblで調べると(Grbl Wikiなどから)、Universal G-Code SenderやbCNCというソフトに辿り着くと思います。個人的には、どちらかというとUniversal G-Code SenderやbCNCのほうが使いやすいと思います。
追記:
2017年以降であれば、最新版Grbl1.1を使ったほうがいいと思います。おそらくGRBL Controller3.6.1は、数年前のGrbl0.8用という感じなので(使えないというわけでもないのですが)、Grbl1.1に対応した新しいソフトのほうがいいかもしれません。Grbl1.1についてはこちらへ

「Grbl v0.9 + GrblController3.6.1-T4」 の場合
上記のようにGrbl v0.9をアップロードしたArduino UNOをMacにUSB接続し、GrblController3.6.1-T4をMac上で立ち上げてみました。まだステッピングモーターは未接続。
GrblController3.6.1-T4の画面左上の
・「Port name」でArduinoのポートを選択
・「Baud Rate」で115200を選択
・画面左上「Open」ボタンをクリック
そうすると以下のような画面。
Openボタンで開始したら、Grbl Settingsボタンで各種設定ができます(こちらはエラーでません)。なので、こっちのほうがいいかもしれません。

よくみると「Spindle On」だけでなく「Speed spindle」もついています。TTLドライバ付きのレーザーモジュールならレーザー出力調整できそうです。この機能を生かすには「CNC Shield V3.10」にしたほうがよさそう。先日aitendoで買った中国製の「CNC Shield V3.0」だとgrbl0.8対応なので端子がON/OFF制御になっている(追記:grbl0.9ではピン配列が少し変わったので、それにあわせて接続を入れ替えればV3.0でも使えるようです)。まあ、そのへんは後々バージョンアップしようと思います。
とりあえず、ソフトのほうはなんとかなりそうです。ということで、またハードの検討に戻ります。

関連:
CNC関連のソフト(まとめ):GrblController以外にも使いやすいソフトはあります。
CNCシールドV3.0とV3.1以上の違いについて:(最新版はV3.51)

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